暑い夏だからこそ鍋?熱々鍋で汗をかきまくり、すっきりのレシピです
2016/07/22
kabumama
冬だ!鍋だ!昨日も食べたけど今日も食べたい!でもいつも同じスープじゃ飽きてしまう…そんなあなたに新しい鍋と鍋スープをご紹介。旅先で食べたい地方の郷土色豊かな鍋料理から、家庭でも簡単にできる鍋スープまで、一押しのものを厳選しました!
寒さが一段と厳しくなってくると、無性に食べたくなるのが鍋料理。グツグツ煮込まれる音に心躍らせながら、とろりとやわらかくなった白菜や味わい深い魚介類などをハフハフとほおばる瞬間は、まさに至福の時ですよね。
鍋料理のルーツは、近代以前の日本の家庭の、囲炉裏での煮込み料理と言われています。囲炉裏は調理のほか照明や暖房を兼ねた役割を果たしており、日が落ちるのが早い冬の季節、家族が囲炉裏の周りに集まってそこで煮炊きした料理を取り分けて食べるという行為は、どの家庭でもごく自然に行われていました。
近代化により囲炉裏が家庭から姿を消してからは、鍋料理のような調理しながら食べるというスタイルは、一部の料理屋などで提供されるにとどまっていましたが、牛鍋の流行、ちゃぶ台の普及、カセットコンロの発明と普及などを経て、再び鍋料理は家庭で盛んに食べられるようになりました。
現在では、様々な味の鍋スープが市販され、鍋に入れる具材も多岐にわたっており、言うなれば鍋料理は冬の家庭の一大エンターテイメントになっています。
まずは、誰もが大好きな定番の鍋と鍋スープを紹介します。定番と言っても、具材もスープも本当にいろいろありますよ~!
寄せ鍋
スープの出汁はカツオ、昆布、きのこ、貝類などでとり、味は塩、しょうゆ、酒、みそなどで付けるのが一般的。
具材は、白菜やネギなどの野菜類、きのこ類、エビやカニなどの魚介類、肉類、豆腐や油揚げなどの大豆製品、練り物など、ほとんど何でもアリ。
言わずと知れたザ・定番鍋。鍋のスープや中に入れる具材には地域ごとに特色があり、日本中には様々な寄せ鍋が存在します。友達の家やお店で出された寄せ鍋が、自分の家庭や地域で食べてきたものとあまりに違うので、驚いたという経験のある人も多いのでは?定番ながらいつも新鮮、それが寄せ鍋と言えますね。
おでん
スープは魚介系の出汁にしょうゆなどで味付け。
具材はおでんだねとも呼ばれ、大根、ちくわ、こんにゃく、ゆで卵、厚揚げ豆腐、昆布などが一般的ですが、最近ではウインナーや牛すじ串などの変わり種も登場しています。
おでんと言えば家庭で楽しむほかにも、子どもが買うような駄菓子屋、屋台、専門店、コンビニ、立派な日本料理店などでも扱うほど、私たちにとって身近な鍋料理ですよね。
キムチ鍋(キムチチゲ)
スープは、肉などでとった出汁に塩、しょうゆ、おろしにんにく、唐辛子などで調味しますが、何といってもスープの味の決め手は、具材として投入されるキムチでしょう!
具材は白菜キムチやねぎ、肉類、豆腐などが一般的ですが、韓国では非常にポピュラーなだけに、日本の寄せ鍋と同じく、地域や家庭、店ごとにスープや具材は多彩です。
すっかり日本でも定着したキムチ鍋。使用するキムチは、発酵が進んで酸味が強くなったものでないと、特有の味が出ないのだそうですよ。アツアツ、ピリ辛のキムチ鍋は、ビールのお供にもぴったりですよね。具材の出汁がしみ出したスープも飲み干したくなる美味しさです。
水炊き
スープは昆布出汁のみで特に味付けはせず、ポン酢しょうゆにつけて食べます。
具材は主に鶏肉を使い、博多を中心する九州地方ではこれにキャベツなどを加えることが多く、関西では白菜、ねぎなどを加えます。
シンプルな分、毎日でも食べたくなる水炊き。同じ作り方で具材に魚の切り身を用いる〈ちり鍋〉もありますが、これは、薄切りにした魚の切り身が熱々スープの中で縮んで反る様子から名づけられたそうですよ。
旅行や出張などで地方に行ったときに、その地域の郷土料理をいただくことは大きな楽しみのひとつですよね。ここではちょっと変わったスープを使うものを中心に、地方の郷土色豊かな鍋料理をご紹介します。
飛鳥鍋(あすかなべ)
奈良地方の郷土料理で、鶏がらの出汁に牛乳を加えているのが鍋スープの特徴です。具材は普通の寄せ鍋と同じくお好みのものを何でも入れてOKですが、牛乳を入れることでスープにまろやかさとコクが加わり、一風変わった奥深い味わいが楽しめます。
どぶ汁
茨城県から福島県南部の太平洋沿岸地域に伝わる漁師料理。生のあん肝をペースト状にしたものがスープのベースになっているため、スープは濁ったものになります。本来は水さえ加えずに具材から出た水分だけで煮込むそうですが、現在では水を加えたものが主流だということです。
美酒鍋(びしゅなべ、またはびしょなべ)
広島県東広島市西条地域で食べられている、日本酒を使った宴会料理。スープには日本酒と塩、コショウしか使わないというシンプルなものですが、アルコール分が抜けて酒のうまみだけが残ります。具材として欠かせないのが、ニンニクと鶏肉、砂肝、豚肉。美味しい日本酒の酒蔵が多い広島ならではの隠れた逸品、一度は食べてみたいですね。
市販の鍋スープもいろいろな種類が出回るようになりましたね。気になっていたあの味も、実は家庭にあるものでできるんです!ちょっとめずらしい鍋スープを集めました。
とろけるしょうゆチーズ鍋
■スープ■
・めんつゆ
・水
・ピザ用チーズ(具材が煮えてから上から散らす)
豚肉と白菜のとろろ鍋
■スープ■
・水
・顆粒だしの素
・酒
・塩、こしょう
・長芋のすりおろし(最後にかける)
・レモン(取り分けてから絞っていただく)
キャベツと豚肉のミルフィーユ鍋
■スープ■
・水
・コンソメ
・トマトまたはトマト缶
・カレー粉
・酒
・塩、こしょう
・スライスチーズ(具材の一番上にちぎって乗せる)
塩レモン鍋
■スープ■
・だし汁(お好みのもの)
・塩レモン(汁)
・塩レモン(輪切り)
コーンとかぼちゃのポタージュ鍋
■スープ■
・水
・コンソメ
・みそ
・塩、こしょう
・かぼちゃ(加熱してつぶす)
・コーンクリーム缶(つぶしたかぼしゃに混ぜる)
いかがでしたか?鍋料理と鍋スープは、各家庭や地域、さらには時代によっても本当にいろいろなものがあるんですね。出汁の取り方、スープの味付け、具材、トッピング、つけダレなど、細かく見ていけば、昨日食べたあの鍋にはもう二度と出会えないかもしれません。まさに一期一会!寒い季節のお楽しみ、鍋料理を、家族や友人ともっと気軽に楽しんでみませんか?
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