記事ID27805のサムネイル画像

旬の時期のふきでしか味わえない味の煮物レシピ5選の紹介!!

今が旬のふきで美味しい煮物を作ってみませんか?旬のふきには、独特の香りと苦み、シャキシャキ感があります。春の香りのするふきは今の時期でないと味わえません。旬のふきの味と香りと歯触りが楽しめるふきの煮物レシピ5選紹介します。

ふきについての豆知識

ふきも加工されたものが、常に店頭に並んでいますが、ふきは今が旬です。

ふきのとうが出ていた場所にふきが出てきます。

ふきのとう

ふきのとうも美味しく食べられます。

ふきのとうとふきは同じ地下茎でつながっています。

ふきとは、葉の部分をいうのですが、私たちが普通ふきと呼んでいるのは、葉の下の棒状の「葉柄(ようへい)」という部分です。

ふきは葉の部分も食べることが出来ますが、今回はこの葉柄の部分の煮物について紹介します。

植物学的に言われる、ふきの本来の茎は地下にあります。

ふきの選び方

ふきは他の山菜と同じように自然に自生していますが、市場で販売されているふきを購入する時の選び方を紹介します。

茎の色はきれいな淡緑色で(品種によっては根元が赤いものがあります)、全体の張りのあるピンとしているものがより新鮮です。

葉は張りのあるものがより新鮮ですが、葉がついていない時は、茎がしなりすぎるものは鮮度が落ちています。

茎の太さは、直径2cm位までのものが筋っぽくなくてお勧めです。

ふきの種類

ふきの種類は約200種もあると言われています。その中から主なふきの種類を紹介します。

山ぶき

淡緑色の葉柄(茎)は細めで長さは30〜40cmくらい。根元は赤みがかっています。香りがよく、苦味は少なめで柔らかです。

愛知早生ふき

根本の鮮やかなピンク色から葉っぱの淡い緑に至るグラデーションが、とても綺麗です。

みずみずしく柔らかいのが特徴で、現在市場に出回っている“ふき”の約60%はこの愛知早生です。

水ふき(京ふき)

灰汁が少なく、苦味も淡く、そして柔らかで、早春のほろ苦な風味を爽やかに運んでくれます。

秋田ふき

秋田ふきは「傘にもなる大きさのふき」ということで、全国的に知られています。葉の直径は約1m、柄の長さは2mにもなります。

秋田ふきは固いので、そのまま市場に出ることは少なく、砂糖漬けの加工用になるものが多いです。

煮物に使う時は、茎を割いて使うことが多いです。食べごたえがあります。

煮物を簡単に美味しく作るためのふきの下処理

ふきの下処理の方法にもいろいろありますが、旬のふきの味を楽しむことができ、あまり手間取らない私の下処理の仕方を紹介します。(たくさんの量があるときは違います。)

1 まず、ふきを適当な長さに(鍋の大きさに合わせて)切り、塩を振って板ずりします。

1束のふきに対して、大さじ山盛り1杯ほどの塩をふります。

2 板ずりしたふきは水洗いをしないで、そのまま湯を沸かした鍋に入れて下茹でします。茹で時間は、細い先の部分で3分程度、太い根元は5分程度が目安です。

3 茹でたふきは冷水にとり冷まします。

4 最後に、ふきの皮を剥きます。(筋とりをします。)必ず剥き残しがあるので、ふきの両方の切り口から皮むきをします。

5 皮を剥いたふきは、水に入れ、料理に使います。

塩で板ずりをすることで、ふきの灰汁を染み出させます。

さらに下茹でをすることで、あく抜きになり、その後の筋とりもしやすくなるとともに、指が黒くなるのも抑えることが出来ます。

この下処理を丁寧にすることで、旬のふきの風味を損なわずに、美味しい煮物に使えます。残ったふきは毎日水をかえることで、冷蔵庫で3日位保存が可能です。

旬のふきで美味しい煮物

煮物の紹介をしますが、煮物にするだけでなく、下処理をしたふきに、だし汁と薄口しょうゆ、かつお節をかけて食べると、春の味が満喫できます。

煮物にした時も、なるべく薄味にすると、素材の味わいがひきたちます。

旬のふきの煮物① 懐かしの味の煮物

材料 (4人前)
干しほたるいか 60g
ふき      6本(300g)
ごま油      大さじ2
塩       小さじ1
■ A
白だし     大さじ2
みりん      大さじ1
酒       大さじ1
干しほたるいかの戻し汁 大さじ2

作り方
1 干しほたるいかは水に30分ほどつけて戻し、水気を切ります。

干しほたるいか

2 下処理したふきは、5cmの長さに切ります。

3 フライパンにごま油を熱し、ふきを炒め、Aを加えて2~3分煮たら、ほたるいかを加えさらに2~3分煮込んで出来上がりです。

干しほたるいかの旨味がふきに染み込んで美味しいです。懐かしい味の煮物です。ちなみに私の住んでいるところでは、身欠きにしんと煮つけます。

旬のふきの煮物② ふきと厚揚げの煮物

材 料(2人分)
ふき (25cm)2本
厚揚げ (5cm×7cm)2個
だし汁 200cc
(だしの素を使用してもOK)
薄口醤油 大さじ1
みりん 大さじ1

作り方
1 厚揚げはザルに入れ、たっぷりの熱湯を回しかけて油切りをします。
2 ふきは3cmの長さに切ります。厚揚げは1cm幅に切ります。

3 なべにだし汁を煮たて、ふき・厚揚げ・薄口醤油・みりんを加えます。
4 落とし蓋をして弱めの中火で煮ます。

5 煮汁が無くなりそうになるまで煮たら出来上がりです。

ふきは油と相性がとてもいいので、厚揚げなどとよく合います。煮物にほんのり自然の甘みが加わり美味しい煮物です。

旬のふきの煮物③ ふきご飯

材料  4人分
 ふき   4本
 油揚げ  1枚
 鶏肉    100g
 米     3合
 だし汁(昆布) 3・1/2カップ
 塩     小さじ1
 しょうゆ  小さじ2
 酒     小さじ2
 浅草のり  適量

作り方
1 米は炊く1時間前に洗い、水気を切っておきます。下処理したふきは小口切りにします。

2 酒を煮切り、だし汁、塩を加えてひと煮立ちさせ、火から下ろして小口切りにしたふきを漬けて、味をなじませます。

3 油揚げは縦半分に切って、小口から薄切りにし、鶏肉は小切りにします。

4 炊飯器に(1)の米と(3)の油揚げを入れ、だし汁、調味料を加えて炊きます。

5 炊き上がれば、(2)の汁気を絞って散らし、しばらく蒸らします。

6 器に盛り、浅草のりをもみのりにしてのせます。

煮物とは言えないけれど、「ふきご飯」は、旬のふきの風味がご飯とともに楽しめる一品です。

【旬のふきの煮物④】 みりんと砂糖で煮る甘辛い煮物

材 料(4~5人分)
ふき    500g
○みりん   大1
○酒     大1
○砂糖    大2
○醤油    大3
○昆布だし  大2
油      大1
水     800㏄
塩     適量

作り方
 下処理したふきを5㎝の長さに切ります。鍋に油を入れてふきを炒め、〇の調味料を入れて落し蓋をして、煮汁がなくなるまで火にかけると煮物の完成です。

甘辛い煮物ですが、旬のふきを使うことで、ふき独特に香りと苦さを楽しむことができる煮物です。

旬のふきの煮物④ ひと味違う ふきの黒こしょうの煮物

材料  おおよそ4人分
ふき   1束
だし   2カップ
酒   小さじ1
塩   小さじ1/2
薄口醤油 大さじ1
ブラックペッパー
  小さじ1 ホールのまま
鰹節   軽くひとつかみ

作り方
1  鍋にだし汁、酒、塩、薄口醤油、黒こしょうを入れてひと煮立ちさせ、食べやすい長さに切ったふきを入れて5分ほど弱火で煮ます。

2 最後にかつお節をもみながら加え、そのまま1時間ほど冷ましてできあがりです。冷蔵庫に入れてきりっと冷やしてもおいしい煮物です。

暑い日にお勧めの一品の煮物なると思います。ふき独特の風味と苦みが、落ちた食欲を取り戻してくれると思います。

旬のふきの煮物⑤ 旬のたけのことふきの煮物

材料 (4人分)
たけのこ(フレッシュボイル)300g
ふき・・・・・・・・・・ 1/2束
にんじん・・・・・・・・ 1本
だし・・・・・・・・・・ 2カップ
砂糖・・・・・・・・・・ 大さじ2
みりん・・・・・・・・・ 大さじ2
酒・・・・・・・・・・・ 大さじ2
うすくちしょうゆ・・・・ 大さじ2

作り方
1 下処理したふきは5cmの長さに切ります。たけのこは食べやすい大きさに、にんじんは5cmの長さの拍子木に切ります。

2 鍋にだしと調味料を入れ、たけのこ・にんじんを入れ15~20分煮ます。最後にふきを加えサッと煮て火を止め、味を含ませます。

旬のたけのこが出回る時には、たけのこの風味とふきの風味も味わえる煮物です。

今でなければ味わえない、ふき本来の味楽しんでみませんか?

ふきの煮物の紹介記事はいかがでしたか?

ふきの独特の香りは、フキノリドという成分です。この成分は、消化液の分泌を促進し、消化をたすけ、胃や腸の働きを整えてくれます。

ふきの成分のフ キノール酸は、ポルフェノールの一種で、ふきの苦み成分です。

この成分は、抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、ダメージを受けた細胞を修復し、免疫 力を高めたり、動脈硬化やがんの発生を防ぐ働きがあります。

また、咳止めや花粉症などのアレルギーに効果があるといわれています。

健康にも良いふきを煮物で食べてみませんか?ただし、毒になることもありますので、しっかり下茹でをすることをお勧めします。

最近は保存食として加工され、いつでもどんな食材をも楽しむことが出来ますが、旬の食材には、旬でなければ味わえない味と風味があります。風味を味わえる煮物を紹介しました。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ