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お酒の肴に!ご飯のおかずに!美味しい「いわしの梅煮」の作り方

いわしは健康維持に必要な血液をサラサラにする効果がある脂肪酸が豊富です。梅煮に使う梅干しも血液を弱アルカリ性に保ちサラサラにする効果があるといわれています。今回は健康効果が高くて、晩酌の肴としてもごはんのおかずとしても美味しいいわしの梅煮の作り方を紹介します

いわし(鰯)について

日本のいわし

いわしの漁獲量は日本が世界でもトップクラスだといわれています。そして約1300年前の平城京の古墳からもいわしの干物の木簡が出土しているほど、昔から日本で食べられているお魚です。

いわしの種類

食卓にでてくるいわしは、「真いわし」「うるめいわし」「片口いわし」の三種類が多いといわれています。他には、同じニシン科の「きびなご」「このしろ」「いかなご」なども地域によっては季節の魚として食されます。

いわしの食べ方

いわしは生のまま刺身やお寿司にしても食べられますが、焼いたり煮たりと調理方法もたくさんあります。いわしをすり身にして、かまぼこやさつま揚げやつみれに調理したり、干したりオイル漬けにして保存食に加工するなど様々な工夫で食されています。

また、いわしの種類によって、稚魚の頃は名前が違い「しらす」や「にぼし」や「めざし」と言われ食される場合もあります。

いわしの栄養と効果

いわしの栄養素はタンパク質が一番多く、次いで脂肪、ビタミン、ミネラルも含まれています。

そして、健康効果で注目される脂肪酸が多いことでも知られています。エイコサペンタエン酸(EPA)は血液が固まるのを抑制し、脳血栓や脳梗塞などの血管系の病気の予防に、ドコサヘキサエン酸(DHA)は脳の活性化に効果があるといわれています。

梅煮について

お魚やお肉を梅干しで煮る梅煮

「梅はその日の難逃れ」ということわざがあります。梅に含まれるクエン酸は疲労回復や殺菌効果があり、昔から病気の予防に使われてきたことが由来とされています。クエン酸とリンゴ酸の多い梅干しを使ってお魚やお肉を梅煮にすると酸の効果で素材の臭みを緩和するといわれています。

梅干しや酢にはタンパク質を凝固させる力もあるので、梅煮にすると煮崩れを防ぎます。また、長い時間、梅煮をするとカルシウムが溶けて、魚の骨が軟らかくなるといわれています。味には酸味が増して、さっぱりとした煮物に仕上がります。

一般的にいわしや青背のお魚を梅煮にすると臭みが少なくなり、骨まで柔らかくなるといわれていますが、骨まで柔らかくしたい場合は、梅煮にお酢を加えて長めに梅煮にした方が、より骨まで柔らかくなるそうです。

梅煮の栄養と効果

梅干しには、クエン酸などを多く含むため疲労回復とカルシウム吸収促進効果が期待できるといわれています。また、梅干しに含まれるクエン酸やリンゴ酸には血液をスムーズに流す効果があり、さらに梅肉エキスからはムメフラールという血流改善に有効な成分が見つかっています。

これらの効果がある梅干しを使って梅煮をすれば一緒に煮た魚やお肉や野菜などが食べやすくなり栄養素が充実して、梅干しの殺菌効果で安心して食べられるようになります。

いわしの梅煮の作り方

基本的ないわしの梅煮の作り方

材料
真いわし  4本(うろこを取り、頭と内臓をとり洗っておく)
梅干し 4個
水 2000cc
お酒  300cc
砂糖 1と1/2カップ
濃口醤油 1カップ

生姜 1片(千切り)
木の芽(あれば) 適量

いわしの下処理

鰯はうろこがあれば包丁で軽くこそげ落とます。頭と尾を落とし、腹を斜めに内臓ごと切り落として水の中でよく洗います。 血合いと内臓が残っていると臭みのもととなるので、注意しましょう。

作り方
1.下処理したいわしの水気をきり、大きめな鍋にいわしを並べ、お酢をいわしにまんべんなくかける。
2.梅干し、他の調味料、水を鍋に入れ火にかける。沸騰直前になったら弱火で煮る。
3.ゆっくり時間をかけて90分ほどゆっくり煮込む。
4.煮汁が少なくなったら、崩れやすいので、注意して器に盛り、千切りした生姜と木の芽を添えて完成。

梅煮の効果でいわしがとても軟らかくなるので、盛り付けの時には大き目のへらを使うときれいに盛りつけられます。

圧力鍋を使ったいわしの梅煮の作り方

材料
イワシ8匹
梅干4個

水 400cc
砂糖 大さじ2
酒 大さじ4
みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ4

1。上記のようにいわしの下処理をする。
2.圧力なべに調味料と梅干を入れて煮立て、いわしを入れ、浮いてくるアクをとり、ふたをして15分~20分加圧する。加圧終了後火を止め、自然放置してふたをあける。
(必ず鍋の温度が下がって圧が抜けてからふたをあけるようにしましょう。とても危険です。)
3.いわしが煮崩れないように煮つめて、器に盛り、梅干と青じそを添えて完成。

圧力鍋を使ったお魚の梅煮は、骨までしっかりと柔らかくなるので、とても食べやすくて、美味しいのですが、盛り付けの時に崩れてしまうこともあるので、そっと盛ってください。また、とても危険なので、圧力鍋の圧がしっかり下がってから鍋の蓋をあけることをくれぐれも忘れないようにしましょう。

いわしとごぼうの梅煮の作り方

材料
イワシ 2尾
ごぼう 1/2本
梅干し 1個
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1
水 1カップ

作り方
1.いわしは上記の方法で下処理をする。
2.ごぼうは包丁の柄でたたいてから、ひと口大に切り水につける。
3.浅なべに調味料と梅干しを入れて煮立て、1と2を加え、煮汁をかけながら20~30分程煮る。
4.崩れないように器に盛って完成。

いわしと梅干しの旨味がごぼうにしみて美味しい梅煮になります。いわしの入らない、ごぼうだけの梅煮も、美味しい薬膳常備菜の一つなので紹介しておきますね。

ごぼうの梅煮

材料
ごぼう 3~4本
梅干し 4個
水 たっぷり
作り方
1.ごぼうはたわしで皮を良く洗い、3cmほどに切る。
2.鍋に1.と梅干しと水を入れ、コトコトと煮る。6時間以上煮る。

水が少なくなったら、途中で水を足してください。6時間以上煮るとごぼうが優しい甘さになります。ごぼうの梅煮は冷えや便秘などに効果があるといわれています。

ごぼうの梅煮はマクロビオティックでは、冷え性に効果があるといわれています。マクロビオティックの梅煮の作り方はごぼうと梅干しと水を30時間ほど長く(途中で火を止めて眠っても大丈夫)煮て作ります。冬はストーブの上で差し水をしながら、夏は保温鍋などを使って作ります。梅干しだけの梅煮なのに、不思議なほどごぼうが甘くなります。

いわしの梅煮の作り方のまとめ

いかがでしたでしょうか?健康効果が期待できるいわしの梅煮の作り方を紹介しました。
いわしの脂肪酸と梅干しのクエン酸にはともに抗酸化作用があり、老化を遅らせたり、成人病を予防したりする効果が期待されています。美味しいいわしの梅煮で健やかな食生活を楽しみましょう。

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