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くせがなくて食べやすい!太刀魚を塩焼きにする。丸ごと一本!

銀色の魚体が特徴の太刀魚は、冬だけでなくほぼ一年を通して出回り、おいしく食べることができます。特に太刀魚の塩焼きは料理もしやすく、くせが少なく脂ののった身は、魚が苦手な人でも食べやすい味です。太刀魚を丸ごと一本、さばくところからおいしく塩焼きまでご紹介します。

ぴかぴか太刀魚を食べてみよう!

魚売り場で見かけるピカピカの太刀魚は、夏から晩秋にかけてが一番の旬ですが、一年をとおしておいしく食べられる魚でもあります。

細長い太刀魚は狭いところに潜んで生活をしているために、うなぎやアナゴと同じように夏でもあまり脂肪が落ちません。
だから暑い夏にもたっぷりと脂がのっていて、またくせが少ないので好まれている魚です。

一番のおすすめは太刀魚の塩焼き

太刀魚の食べ方はいろいろありますが、塩焼きが特に好まれる理由はいくつかあります。

太刀魚の骨は鋭く大きいのですが、骨からの身離れが良く、塩焼きにしても小骨が少ないので食べやすいことがあります。
また、白身の魚ですが脂がのっていますので塩焼きにしてもぱさぱさせずに食べられることもあります。

そのほかにも塩焼きにするときに身が薄いので、簡単に筒切りで調理できることも好まれる理由です。

太刀魚を塩焼きにする① 丸ごと一本をさばいてみよう

魚売り場では太刀魚が切り身のほか一本丸ごとで売っていることもあります。
下処理は難しくありませんので、太刀魚のさばき方を覚えて、おいしい塩焼きを作ってみましょう。

塩焼き用の太刀魚を選ぶ

まず塩焼きにするときには、あまり小さな太刀魚は不向きです。身が薄く骨が大きいので、小さい太刀魚ですと食べるところがあまりありませんので、できれば大きめの太刀魚を選ぶと、おいしい塩焼きができます。

頭を落とす

太刀魚は骨も歯も鋭いので、扱いには十分気を付けてください。

最初にえらの下から頭を落としてしまいます。片側から一気に包丁を入れて頭を落とすことができます。

おなかをきれいにする

次におなかを肛門まで包丁を入れて開きます。
そして内臓を引き出してしまいます。

このときにおなかに黄色い卵があることがありますが、これは残しておいて一緒に塩焼きにして食べます。

おなかの中は黒い膜があり、これは生臭いのできれいにします。指でこする程度でもきれいになりますので、全部取ってしまいましょう。

塩焼きは単純な味付けですので、このような下処理を丁寧にすることで、よりおいしい塩焼きになります。

塩焼きにしやすい長さに切る

太刀魚の塩焼きはグリルでもフライパンでもおいしくできますので、調理しやすい長さに太刀魚を切っておきます。

塩焼きにするときに皮の表面のピカピカが気になるときは、包丁で軽くこすると簡単に取れます。

食べやすい塩焼きのポイントは、骨の処理

太刀魚の背びれや腹びれの付け根の骨は鋭いですので、はずしておくと骨の苦手な人でも食べやすい塩焼きになります。
気にならない人であれば、このひれの付け根の骨の周りについている身はとてもおいしいので、つけたまま塩焼きにしても大丈夫です。

ひれの付け根あたりの部分を前から後ろまで両面から包丁を入れます。
そのあとひれを包丁でしっかりと押さえて身を引っ張ると、簡単に外すことができます。

ひれが外せたら、太刀魚の下ごしらえの完了です。
いよいよ塩焼きに取り掛かります。

フライパンで太刀魚の塩焼き

切り身にした太刀魚は、皮目に数本切り目を入れると食べやすいです。

全体に高い位置からまんべんなく塩を振っておき、30分ほど置きます。
そのあと浮いてきた水分をキッチンペーパーでふき取ります。

この時に出た水分には生臭さが多いのと、あらかじめ塩を振っておくことで軽く身がしまり、よりおいしい塩焼きになります。

表面加工をしたフライパンならそのまま、焦げ付きやすい場合はクッキングシートを敷いておくと調理がしやすいです。
フライパンの予熱を始めます。中火でしっかりとフライパンを温めます。

フライパンに入れる前にもう一度太刀魚に軽く塩を振ります。
そして太刀魚が重ならないように、フライパンに並べます。

いい色の焦げ目がついていたら、太刀魚をひっくり返します。
太刀魚は身が崩れやすいので、フライ返しを使ってそっとひっくり返すのが良いでしょう。

両面に焦げ色がついていたら、お皿に取ります。
すだちやレモン、はじかみなどを添えると爽やかでおいしい塩焼きになります。

おいしい太刀魚の塩焼きが作れるようになると、料理の腕が上がりますよ

魚は処理の面倒さがあって切り身で買う人が多いのですが、太刀魚の塩焼きはうろこや皮の処理がなく、簡単な筒切りで調理ができます。
魚を丸ごと買って調理をするのは、上級者のように思えますが、太刀魚の塩焼きならやってみると案外難しくありません。

身離れが良く小骨が少ない太刀魚の塩焼きがレパートリーに入ると、お料理の腕が上がった気分にもなれますから、まずは太刀魚の塩焼きから魚料理の入門をしてみませんか?

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