煮干しだしの美味しいとり方&美味しいだしを使った和食料理の作り方
2016/04/30
めもみ
美味しい水炊きを食べたい!でもだしをとるのはむずかしそう・・こんな風に二の足を踏んでしまう人は少なくないですよね。でも実はそんなにむずかしくないんです。簡単においしくお店で食べるような水炊きを作りたい方必見のだしの取り方を紹介します。
「水炊き」その名のとおり、水で炊くお鍋です。わずかなだしだけで調味料等は使わずに水から煮る料理なので水炊きと言われるようになりました。
水炊きは主に九州は博多や関西方面で食べられてきたものですが、現在は全国に広まっています。
博多の水炊きは鶏ガラでだしをとり、鶏肉とキャベツで食べるのが主流で、関西の水炊きは昆布でだしをとり鶏肉や豚肉などお好みの具材で食べるのが主流だそう。いずれも最後は残っただし汁にうどんをいれたりご飯を入れておじやにするとだしを余すことなく美味しくいただけます。
鶏ガラでだしをとる
博多の水炊きは鶏ガラでだしを取り白濁のスープで食べるのが基本。その白濁スープの作り方はこちらです。
材料
とりがら 2~3つ
ねぎ 適量
しょうが 適量
1 鶏ガラはよく水洗いをして汚れを取り除きます
2 ねぎと生姜を一緒に鍋にいれ、水から1時間以上(長ければ長いほどいい)煮ます
3 浮いてきたあくは丁寧に取り除く
4 鶏ガラをいったん取り出し、棒で叩き細かく砕く
5 砕いた鶏ガラを鍋に戻し、弱火でさらに1時間煮込む
6 再度鶏ガラを砕き白濁スープをつくる
7 ザルなどでこす
こうしてスープができたら、ここに一口大に切った鶏もも肉とキャベツをいれ、あとはお好みの野菜やキノコ類をいれれば、本格的な水炊きに!
ポン酢しょうゆにつけてお召し上がりください。
材料
鶏ガラ 2~3つ
ねぎ 適量
生姜 適量
1 水洗いした鶏ガラをねぎ、生姜と一緒に圧力鍋に入れ火にかける
2 おもりが振れたら弱火にして30分加圧する
3 火を止め自然冷却
4 ふたを開け鶏ガラを棒で砕く
5 ふたをせず強火で10分煮て肉の臭みをとばす
6 ざるでこす
この方法でも、時間をかけて煮込むだしとほぼ同じ白濁スープができるので、あとは鶏もも肉とキャベツとお好みの具材で美味しい水炊きを召し上がってみてください。
昆布でだしをとる
関西の水炊きは昆布だけでだしを取ります。そこで、美味しい昆布だしの取り方を紹介します。
湯だし
1 固く絞った濡れ布巾で昆布表面の汚れを軽くふく
(旨味が損なわれるので水洗いはしない)
2 鍋に水1ℓと昆布10gを入れ30~60分置く
3 鍋を中火にかける
4 沸騰直前に昆布を取り出す。
水だし
1 固く絞った濡れ布巾で表面の汚れを軽くふく
(旨味が損なわれるのでみずあらいはしない)
2 密閉容器に水1ℓと昆布20gを10時間漬ける
時短!昆布だし
1 お湯を沸騰させる
2 沸騰したらすぐに火を止め昆布を入れる
3 最低でも10分ひたす。余裕があれば30分くらい浸しても美味しいだしが出る
この昆布だしに鶏肉やお好きな具材を入れて煮込めば関西風の水炊きの出来上がりです。
鶏肉ではなく豚肉などを入れても、また一味違った水炊きを楽しむことができます。
秘密は手羽先にあり
材料
手羽先 10本(多くてもいい)
鶏もも肉 400g
お好きな野菜など
1 鍋に手羽先と水を入れ20~30分煮る
(手羽先は手羽中の部分をはずし骨の部分を出すと、よりだしがでます。)
2 鶏もも肉、お好きな野菜を入れさっと煮る
水炊きのだしをとるのに一番適している鶏肉の部位がこの手羽先だそうです。
手羽先には水炊きスープに必要な「コラーゲン」「適度な脂」「骨から出る旨味成分」がたっぷり含まれているので、水炊きを作る際はぜひたっぷりだしがとれる手羽先を入れてみてください。
水炊きは、たっぷりの野菜をヘルシーにしかもがっつり食べられる料理の一つです。鶏肉から出るコラーゲンもとれて美容にもとてもいいですね。そんな水炊き、どうせ食べるなら美味しく食べたいですよね。水炊きを美味しく食べるこつは鶏肉の部位は最低でも2種類以上入れること。そしてたまには時間をかけて鶏ガラを煮込み、本格的な水炊きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
だしが決め手の水炊きですが、鍋料理は基本的に何でもありです。美味しく頂ければそれでいいんです。水炊きも博多風や関西風が一般的ですが、「我が家風」もまた1つの味として加えていいんだと思います。
たとえばだしなしでも、鶏肉やほかの具材からのだしや旨味がどんどん出てきますので、最後には同じように、おだしたっぷりの美味しいうどんやおじやが楽しめるのではないかと思います。
そんな風に考えれば、水炊きは誰でも気軽にお家で楽しめる料理なのではないでしょうか。
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