煮干しだしの美味しいとり方&美味しいだしを使った和食料理の作り方
2016/04/30
めもみ
日常的なにぼしだしは拘りの調味料です。その取り方によってくせを極力出さなかったり、上品だったり若干味が変わってくるのも事実。そこで簡単に取れる基本的なにぼしだしの取り方と、それを効果的に使った料理をご紹介していこうと思います。
材料
水:1リットル
にぼし:10g(水に対して1%)
昆布:10g(水に対して1%)
分量は水に対し、煮干と昆布をそれぞれ1%ずつ加えてだしを取っていく。水1リットルなら、にぼし10g、昆布10gを目安に用意する。
1リットルに対して煮干20~30gという、煮干しだけでだし取りするレシピもよく見かけるが、『にぼし+昆布』の組み合わせにして、にぼしのうまみを引き出しつつ、昆布と合わせて飲みやすいだしにしていくのがおすすめ。(※特にお味噌汁以外に使う場合)
まずは一番簡単なにぼしだしの取り方を紹介。
作り方はいたって簡単で。 上記分量で、水と昆布・にぼしを合わせて、冷蔵庫の中で一晩置いておくだけ。
火を入れてだしを取らないため、作業的に負担が少なく、「にぼしのくせがでない上品なだし」が取れる。
次に火を入れて作る煮干だしの紹介。
火を入れる場合、にぼしのくせが出やすいので、だしをとる前にできればにぼしは頭とわたを除く。
にぼしの下ごしらえが終われば、にぼしと昆布を水に入れて、できれば30分以上おく。
鍋をじっくり火にかけて、5分以上経ってから沸騰する火加減。、沸騰してきたらアクをすくって取って昆布を取り出す。
好みでのぼしだけを数分ほど煮出すと風味が強くなる。
好みで2~10分ほど煮出す。
長く火にかけるとうまみと同時に苦味などのクセも出てきてしまう。
料理に合わせて調整していく。
材 料(4人分)
煮干し:12匹くらい
豆腐:1/2パック
ねぎ:1本
味噌(塩分次第で加減する):お玉で1/2
にぼしからしっかりとしただしが出てとても優しい味の味噌汁になります。
簡単・シンプルですが、にぼしだしの味わいを楽しむにはこれくらいが一番だと思います。
にぼしは頭とお腹の黒い部分を取り除いて、縦に半分にする。
水1000㏄と一緒に鍋に入れ、1時間以上置く。
弱火で5分以上に火にかけて、あくは丁寧にとっていく。
ねぎは小口切りにし、豆腐は1センチ角に切る。
作り方②の鍋にねぎを入れ、1分ほど煮ていく。
火を弱めて味噌を溶きいれる。
豆腐を加え、豆腐が浮き上がったら火を止める。
器によそったら出来上がり。
沸騰させると風味を損なうため注意が必要。
材料 (4人分)
サラダ用豆:1袋
キャベツ:1/8コ
ニンジン:小1/2本
水菜:1株
◎マヨネーズ:60g
◎しょうゆ:小さじ1.5〜2
にぼし粉(だしはこれ):10g
塩:少々
リンゴ:小1コ
粉末のにぼしだしを使ったレシピです。
ミルサーがない場合は市販のにぼし粉を使い、削り節を粉にして加えるとさらに美味しくなります。
キャベツとニンジンは千切りにして、水菜は食べやすい長さに切っておく。
①に、サラダ用豆・煮干し粉と、◎の調味料を加え、混ぜ合わせる。
味をみながら、塩少々を加えていく。
好みでリンゴを加える。
縦に6つに切ったあと、寝かせて写真の様にひと口サイズに切って、③に加えたら出来上がり。
材料(4人前)
にぼし:300g
水:1500cc
<醤油だれ>
水:200cc
醤油:200cc
みりん:100cc
調理酒:50cc
昆布:少々
サラダオイル:150cc
チャーシュー:適量
味玉:適量
麺:4食入
にぼしラーメンはラーメンファンの間でも人気です。
各地の行列のできるラーメン店でも実際ににぼしラーメンが扱われており、にぼしとラーメンの相性のよさを証明しています。
そんなにぼしラーメンを自宅で作りましょう。
事前ににぼし300gを1500ccの水に浸して、冷蔵庫で一晩寝かしておく。
小鍋に水200cc、醤油200cc、みりん100cc、調理酒50ccを入れて軽く沸騰させる。
その後昆布をひとかけら入れて冷ました後、こちらも冷蔵庫で一晩寝かしておく。
冷蔵庫で水出ししておいたのぼしだしスープを、沸騰しない程度の火加減で1時間ほど加熱する。
その際、オタマでにぼしをこすり潰すようにする。
サラダオイル150ccに出来る限り粉砕したにぼしを15尾ほど投入する。
1時間ほどブクブクが出ない程度の火加減で加熱していき、煮干をこすり潰す。
以上の過程が終了したら、スープはだしガラを取り除いて冷却しておく。
スープは1200cc前後とれる。
大きな鍋に水を張って沸騰させる。
テボに麺を一玉入れて2分~2分半くらい茹でていく。
全てを器に盛りつけたら出来上がり。
材料(4人分)
豚薄切り肉(バラ・ロース):500g~
お好きな具:適量
・キャベツ
・にんじん
・大根
・えのき
・豆腐
・塩ゆでほうれん草 など
<焦がしねぎ鍋つゆ>
長ねぎ:1/2本(50g)
玉ねぎ:1/2個(100g)
にんにく(みじん切り):2片分
酒:50ml
油:大さじ4
みりん:大さじ2
オイスターソース:大さじ1
しょうゆ:大さじ5~
A
にぼし:10g
だし昆布:5g
水:1000ml
塩:各適量
香ばしいねぎが浮かぶにぼしだしの鍋です。
味噌汁ではなく鍋で使うことで具材との相性を次々と堪能させてくれます。
栄養も満点のにぼしだし入りの鍋、作ってみてください!
煮干しは頭と内臓をとって、Aを合わせて30分ほどおいておく。
長ねぎと玉ねぎはみじん切りにする。
豚肉はひと口大に切る。
土鍋に油、長ねぎ、玉ねぎ、ねぎを入れてこんがりとするまで炒めていく。
酒を回し入れてアルコールを飛ばしたら、Aを入れていく。
沸騰直前で昆布を取り出して、10分ほど煮たら煮干しを取り出す。
みりん、オイスターソース、しょうゆを入れて、味を濃いめに塩で調え、具を入れて煮たら出来上がり。
だしとして優れているにぼしだし、取り方から粉末のものを使うものまでご紹介しましたが使える料理はまだまだあります。
普段は使わないけど、使ってみたら案外美味しかったというレシピもあるかもしれません。
にぼしだしは和食にとって基本的で代表的なものなので、今後もだしの王様として君臨してもらいたいものです。
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