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赤ちゃんの月齢に応じた、離乳食メニューのポイントと注意点

離乳食は、おおまかに、前期、中期、後期、完了期と分けられます。それぞれの時期に応じて離乳食のメニューが変わります。毎日の離乳食メニューを考えるのは大変ですが、成長に大切な時期です。赤ちゃんの月齢に合わせた離乳食メニューの組み立て方をご紹介します。

離乳食とは?

母乳やミルクだけで栄養を摂っていた赤ちゃんも、成長するにつれ、それだけでは栄養が足りなくなります。離乳食のメニューは、小さいスプーンにほんのひと口のおかゆから始め、徐々に食材の種類や、食事の回数等を増やしていき、通常の食事に慣らしていく期間です。

「飲む」ことから「食べる」ことへの移行期間を「離乳期」といい、その間に食べるものを「離乳食」といいます。機能の発達によって不足しがちな栄養分を補充するとともに、離乳食には「噛む」「飲み込む」といった運動を促す効果もあります。

出典:http://www.babyfood-guide.com

離乳食はいつからいつまで?

離乳食は生後5~6カ月頃を目安に始めます。家族が食事をする様子をじっと眺めたり、食卓に手をのばしたり、よだれの量が増えたり、赤ちゃんが食事に興味を示したサインが見えたら離乳食始めるきっかけとなります。個人差はありますが、離乳食は1歳半頃に終えるのが一般的です。

離乳食は、月齢に応じておおまかに、前期、中期、後期、完了期と分けられます。「食べる」というこいとに徐々に慣らしていく大事な期間で、それぞれの時期に合わせたメニューを準備することが重要です。

赤ちゃんが生後5~6ヶ月になったら離乳食を始めましょう。離乳食をはじめるのが早すぎるとアレルギーなどのリスクがありますが、5~6ヶ月であれば問題ありませんよ。

出典:http://192abc.com

母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児期の食事に移行する過程をいいます。この間に赤ちゃんの食べる機能は、乳汁を吸って飲み込むことから、食べ物をかみつぶして飲みこむことへと発達し、また、食べる食品の量や種類も多くなり、献立や調理の仕方も変化していきます。

出典:http://community.wakodo.co.jp

離乳食のポイント

衛生面に注意

赤ちゃんはとてもデリケートです。菌に対する抵抗力も弱いため、まな板や包丁、お鍋をはじめとする調理器具や、赤ちゃんが使う食器はしっかり消毒して使いましょう。

また、離乳食の段階では、せっかくメニューを考えて作っても、食べ切れず残してしまうこともよくあります。もったいない、と次の食事に回したくなりますが、小さな赤ちゃんのためには、食べ残しは与えないようにしましょう。

固さと味付け

離乳食を始めたころは、まだ歯が生え始めていない赤ちゃんも多いでしょう。その上、それまで「飲む」ということしか経験のない赤ちゃんにとっては、「噛む」ということはとても大変なことです。最初はすりつぶした状態から、徐々に固さや大きさを変えていきましょう。

また、大人と同様の味付けでは、赤ちゃんにとっては濃すぎます。基本的には、大人の半分の濃さを目安にメニューを考えましょう。

時期に合わせて、赤ちゃんの成長に合わせてメニューを考えるのは大変ですが、「食べる」ことが楽しい!と感じてくれるようにメニューを組み立てていくことは重要なことです。

発達には個人差があるので、月齢にはあまりこだわらなくても大丈夫。適量も赤ちゃんによって違うので、他の子と比べないで。あまり大きく段階が遅れたり、早すぎたり、体重が増えないなど心配な様子が見られたら医師に相談を。

出典:http://www.shimajiro.co.jp

離乳食初期のメニュー

離乳食の初期は、栄養やエネルギーの補給というよりは、食べること、飲み込むことなどを練習する段階です。凝ったメニューなどは必要ありません。栄養価を考えたメニューというより、食べやすさや量、タイミングなどに注意したメニューとなります。

基本はすりつぶした状態で、スプーン一杯から始めます。生活のリズムも徐々に整えていきたい時期なので、なるべく離乳食は同じ時間に与えるようにします。1日1回から始めます。慣れない食事の後に体調を崩す可能性などを考慮すれば、何かあった場合に病院へ行けるよう、午前中がお勧めです。

おかゆ

初期の基本メニューは、おかゆです。お米の粒が残らないトロトロの状態のおかゆなので作るのは少々手間ですが、レンジで作れるキット等もあるので、そういうものを利用するのも良いでしょう。

一回の食事分を作るのは難しいので、小分けして冷凍保存しましょう。製氷機を利用して保存するのも手軽でお薦めですが、衛生面には十分な注意が必要です。また、冷凍したからと安心せず、一週間以内に食べさせるようにしましょう。

赤ちゃんの離乳食は、主食となるお粥からスタートし、まずは野菜を足し始めます。ところが、野菜とひと言に言っても種類が豊富!野菜なら何でも良いというわけではありません。

出典:http://mamasup.me

離乳食中期のメニュー

離乳食中期は、「モグモグ期」とも言われます。少しずつ食材を増やし、食感のあるメニューに移行していきます。バランスや栄養価を考えたメニューにしていきましょう。

食事量の目安

・炭水化物は50~80グラム(約大さじ3から5杯程度)
・野菜、果物類は30~40グラム(約大さじ2から3杯)
・たんぱく質の肉、魚類は15~20グラム(大さじ1杯)
・豆腐は50グラム(大さじ3杯強)
・卵は卵黄半分

離乳食中期(生後7、8ヶ月)で食べられる食材の紹介と簡単な離乳食のレシピを紹介します。

出典:http://maternity-march.jp

少しずつ、バラエティに富んだメニューになります。彩りも考えたメニューにすれば、赤ちゃんも離乳食を楽しめるでしょう。

離乳食後期のメニュー

離乳食後期は「カミカミ期」とも言われています。歯の本数が増えてくる赤ちゃんも多く、少し大きめで噛みごたえが感じられるメニューへと移行します。

手も上手に使えるようになってくるので、手づかみで自分で食べるということにチャレンジできる時期でもあります。パンケーキなど、手に持って食べやすいメニューを一品加えることもお薦めです。

この頃は、離乳食の食べ進める様子にも個人差が大きくなってきます。好き嫌いがあったり、食べたり食べなかったり・・・。せっかく準備したのに食べてくれない、ということもありますが、「こういう時期だ」と考えて赤ちゃんのペースに合わせたメニューを組み立てることも大切です。

赤ちゃんに食事を食べさせるのは手がかかります。でも、赤ちゃんだけに食べさせるのではなく、家族で食卓を囲み、食事の楽しさを教えていくこともこの時期は大切です。

離乳食完了期のメニュー

1歳を過ぎたら、離乳食は完了期に入ります。大人たちと同様のメニューが食べられるようになるのも目前ですが、味付けには注意が必要です。完了期を過ぎて離乳食期間が終わっても幼児期の間は、大人よりも薄めの味付けを意識したメニューにしましょう。

同じメニューを与える際は、調理の途中で赤ちゃんの分を取り分けて、味が濃くなり過ぎないようにする、別の味付けにする、などすれば、大人用と赤ちゃん用の別々のメニューを作るよりも、手間が省けます。

まだまだ、手づかみの赤ちゃんも多いですが、スプーンやフォークなども使えるようになってくる時期です。

スプーンを使ってくれなくても、食卓に出しておきましょう。興味を持てば自然に使うようになります。スプーンですくいやすいメニューを用意するのも良いでしょう。

食事を楽しむことが大切です

家族で食卓を囲み、大人と同じメニューを食べられることは赤ちゃんにとって、とても嬉しいことです。段階に応じたメニューの組み立ては大変ですが、離乳食期は今後の成長に大切な時期です。

思うように食べてくれなかったり、メニューに悩んだりも多いですが、あまり気を張り過ぎず、まずは食事を一緒に楽しむことを目標に取り組んでいくと良いでしょう。

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