2016/02/06
Nijiko
2016/11/12 更新
煮ても焼いても美味しい「たけのこ」。旬の時期には沢山売り出され、買わずにはいられませんよね。でも、美味しいたけのこを食べるには「あく抜き」が必須です!そんな手間がかかるあく抜きの方法を一挙ご紹介。出来るだけ簡単な方法であく抜きを済ませてしまいましょう!
「たけのこ」の存在は古事記に記されていることから、日本では古くから食べられていた野菜と考えられます。たけのこは中国から伝えられ、食用として食べられているのは「孟宗竹もうそうちく」「淡竹はちく」「真竹まだけ」の3種類なのです。この中で日本人に一番好まれ食べられているのは「孟宗竹」という種類のたけのこなんですよ。
孟宗竹(もうそうちく)の歴史
一般的なたけのこの品種です。原産は中国江南地方が原産で、日本では栽培が成功し北海道函館以南に広く分布しています。
延暦2年(801年)に京都府長岡京市の海印寺、寂照院の開山・道雄上人が唐から持ち帰ったことが記録されています。他にも曹洞宗の開祖・道元禅師が栄から持ち帰ったなど諸説言われていますが、全国の一般家庭に広まったのは1746年の薩摩藩による移入によってと考えられているのです。
淡竹(はちく)の歴史
淡竹は750年(勝宝3年)には日本にあったという記録がありますが、その起源までは記されておらず不明とされています。
淡竹は食用だけではなく、竹は茶道用具や花器に使用されたり、枝が細かく分枝する為竹ぼうきなどにも利用されています。さらに淡竹の内側の薄皮は竹紙と呼ばれており、笛の響孔に張って響きを良くしたり漢方薬などにも使われているのです。
まずは基本となるあく抜き方法を覚えてしまいましょう!
たけのこ…2~3本
米ぬか…1カップ程度(茹でる水に対して1割弱あれば大丈夫です)
唐辛子(鷹の爪)…1~2本
あく抜きをするには、まずたけのこの下処理をしなければいけません。はじめに表面の皮を何枚か剥き、次に先端の1/5程度を斜めに切り落とします。最後に、あく抜きの効果を上げるために切り落とした部分に垂直に切り込みを入れます。ここで大切なのが、切れ目を実まで到達させないことです!切れ目を入れたら下処理は完了です。
②材料を入れて煮る
鍋に米ぬかと唐辛子を入れ、水はたけのこがかぶるくらいまで入れます。唐辛子を使う場合は特に種を取る必要はないのでそのまま入れましょう。これに火をつけ、煮ていきます。
③火加減に気を付ける
水が沸騰するまでは中火にし、落とし蓋をして煮ていきます。しばらくするとあくとぬかが出てきてブクブクと膨らんできます。
沸騰したら中火から弱火にし、鍋肌がぐつぐつと沸いている状態で煮ます。火にかけていると水が減っていくので、落とし蓋の上から継ぎ足していきます。
たけのこの一番分厚い部分(根元付近など)に竹串を刺し、スッと通れば完成です!柔らかくなってもゆで汁は捨てずに、そのままたけのこを浸からせ冷めるのを待ちましょう。
所要時間2~3時間ほどと少し時間がかかりますが、昔からあく抜き方として使われてきたやり方です。米ぬかを入れるとたけのこのあくが何倍も速く抜けるのだそうです。唐辛子にはあくを抜く効果はありませんが、昔は冷蔵庫がなかったため殺菌や防腐目的で入れていたようです。もし、煮汁ごと数日間保存するという場合は唐辛子を入れることをお勧めします!
意外と知られていませんが、実は「大根おろしの汁」を使うと簡単にあく抜きができてしまうんです!
たけのこ…1本
大根…1/21本(約200cc)
水…おろし汁と同じ量
塩…小さじ1
たけのこは皮を剥かずに先端を斜めに切り落とします。次に縦に切り込みを入れ、大きな鍋そのまま入れます。鍋に入らない場合は、皮を剥いても大丈夫です。
次に大根を皮付きのままおろし、汁を絞ってたけのこが入っている鍋に加えます。水と塩も一緒に入れて、1時間から2時間ほど置いておきます。
2時間ほど浸け置いたら、そのまま火にかけます。沸騰し始めたらそこから約5分ほど煮たら完成です!
簡単すぎてびっくりですよね!米ぬかでやると長時間煮込まなければなりませんが、大根おろしの汁でやれば火にかけるのは短時間で済んでしまうんです。節約にもなるので、お勧めですよ!
米ぬかや大根を使ってやる以外にもシンプルに水とお酢だけであくを抜く方法もあるんです。そろえる材料も少ないのでお勧めですよ。
たけのこ…入る分まで
水…たけのこが浸かるくらい
お酢…5本で80㏄~
①たけのこの下処理
たけのこは綺麗に皮を剥き、半分に切ります。切ったら鍋を用意し、鍋に入るだけたけのこを入れます。
次に水をたけのこが浸かるくらいまでたっぷりと入れます。きちんと水に浸からせないと上手くあく抜きができないので注意しましょう。
➂お酢を入れる
お酢を加えて火にかけます。沸騰してきたらそこから10~15分くらい茹でていき、竹串がスッと刺さる硬さになったら火を止めてそのまま半日寝かせます。
冷めたら水を取り替え、更に半日寝かせたら完成です!
半日寝かせたりと時間はかかりますが、きちんとあくを抜くことができます。米ぬかでやりたくないときや無かったときなどに簡単にできますよ!
基本のあく抜きは米ぬかで行うのが一般的でしたが、「苦手で使いたくない、洗うのが大変」など抵抗があった方も多いですよね。ですが大根おろしの汁やお酢でやれば簡単にできるので、是非気になった方法で試してみてください!
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