2016/04/24
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無水鍋とは、その名のとおり最低限の水分で美味しく調理してくれる鍋のこと。メイドインジャパンかつ職人の手作業で作られる鍋は、日々の料理だけでなくスイーツレシピやパン作りにも活躍する万能選手です。あまり知らない無水鍋の特徴とおススメレシピをご紹介します。
「無水鍋」は、日本生まれのアルミ合金鋳物厚手鍋です。
広島県にある老舗メーカーで、今でも職人の手作業によって大切に作られています。
その形の元になったのは、昔ながらのかまどの「羽釜」。
蒸気を閉じ込められるようにフタと本体がぴったりと合わさる構造になっており、短時間での均一な加熱が可能です。
その名のとおり、食材が含む水分だけでの調理ができる無水鍋。食材の旨みや栄養素をぎゅっと閉じ込めて逃しません。また、多機能なところも無水鍋の特徴です。煮る・焼く・蒸すなど8通りもの調理方法がOKなだけでなく、オーブン代わりにも使うことができます。
鍋本体と同様に作られているフタ。これだけでフライパンや浅型の鍋として使用できます。
材料(米3カップ分)
生米 3カップ(600cc)
水 660~720cc
※これ以外の分量の米を炊くときは、水は米の1.1~1.2倍量にする
米を洗って水気を切る。必要な分量の水に30~60分程漬け置く。
米と水を無水鍋に入れてフタをし、強火で加熱する。沸騰して勢いよく蒸気が出始めたら、とろ火で15分(または10分)炊く。
火を止めて8分蒸らす。
蒸らしが終わったら底からすくうようにして全体を混ぜる。
雑穀米・発芽玄米・炊き込みご飯なども同じ火加減で炊くことができます。
お米屋さんの食味鑑定士が白米の炊き比べ実験を行ったところ、無水鍋で炊飯したご飯は、炊飯器のものよりも甘みが強いという結果が出ました。
羽釜の形をヒントに作られた無水鍋ならではです。もちろん、先にご紹介したように無水鍋は煮る・炊く・焼くがOKな万能選手。炊飯以外にも様々なレシピで活躍します。
材料(4人分)
鶏手羽元 8本
カレーパウダー 5~8g
トマト 1個
玉ねぎ 中1個
人参 小1本
セロリの葉っぱ部分 1/2本
にんにく 1片
◆水 200ml
◆中濃ソース 大さじ2
◆トマトケチャップ 大さじ2
★ヨーグルト 大さじ3
★水煮大豆(お好みで) 100g
★バター(お好みでOK) 15g
①鶏手羽元は皮目を下にして鍋に並べて焼く。2分経ったらフタをして弱火で5分蒸す。
②野菜をフードプロセッサ(またはミキサー)に入れ、ペースト状にする。
③①にカレーパウダーをまぶしかけて炒める。
④②を加え、フタをして弱火で10分煮込む。
⑤④が煮詰まったら◆を入れ、再びフタをして弱火で10分煮込む。
⑥火を止め、★を加えて混ぜ合わせる。
4人分のレシピなのに加える水は200mlだけ!野菜の水分でじっくり煮込むのでコクのあるバターチキンカレーに仕上がります。余計な水分の蒸発を防ぐため、煮込み中はフタを開けないことがポイントです。
材料(3〜4人分)
豚肉 または 牛肉切り落としなど 100g
★酒 大さじ1
★塩麹or醤油 大さじ1/2
★片栗粉 大さじ1/2〜1
玉ねぎ 1個
人参 1/2本
じゃがいも(メークインがオススメ) 3~4個
こんにゃく(板or糸) 約70g
いんげん(冷凍or軽く下茹でしたもの) 8個
酒 大さじ2〜3
砂糖 大さじ2〜3
醤油 大さじ2〜3
だし汁 カップ1/2
※顆粒だしを使う場合は、だし小さじ1+水カップ1/2
一口大に肉を切り、★の調味料をなじませた後、★の片栗粉を加えて混ぜ、5分程置く。
野菜を切る。玉ねぎは縦に8等分し、くし形にする。人参はいちょう切りする。
じゃがいもは皮と芽を取り、大きめに切る。いんげんは斜めに包丁を入れ、半分に切る。
糸こんにゃくを食べやすい大きさに切り(板こんにゃくの場合は千切りに)、熱湯であく抜きする。
鍋に玉ねぎ→じゃがいも・人参→肉の順に入れる。
すき間にこんにゃくを散らす。(肉に触れないように)
調味料を入れてフタをし、弱火~中火で煮込む。
具材がやわらかくなったらフタを開け、煮汁を煮詰める。
好みの量になったら火を止め、そのまま味を含ませる。
無水鍋で煮込むので、少ない調味料でもコクのある肉じゃがに仕上がるレシピです。
下味の醤油を塩麹に変えると、よりあっさり味になります。お好みでどうぞ。
材料
りんご 1個
レモン 1/2個
カシューナッツ 適量
メープルシロップ 大さじ2~3
りんごの皮をむき、8等分に切る。レモンは半分に切り、果汁を絞る。
りんごとレモンを鍋に入れる。
①にメープルシロップを回しかけ、10分程置く。
フタをして中火で加熱する。フタがカタカタと鳴り始めたら弱火で12分煮込む。カシューナッツを加えて火を止め、鍋のまま冷ます。
りんごとカシューナッツの食感が絶品なレシピ。無水鍋で煮ると、りんごが型崩れせず、ほどよいシャキシャキ感が残ります。やさしい甘さでお子さんのおやつにもおススメです。
紅玉を使用する場合は、皮ごと煮てもOK。ほんのりピンク色に染まってきれいです。
材料(4人分)
豆乳 1カップ
卵白 2個分
あさり 200g
あさりの蒸し汁 150ml
あさつき又は青ネギ 少々
★しょうが汁 小さじ2/3
★薄口しょうゆ 小さじ2/3
★みりん 小さじ2/3
★塩 小さじ1/3
◎あさりを砂抜きしてよく洗う。水1カップ(分量外)と一緒に火にかけ、沸騰したら火を止める。
蒸し汁と身を分け、蒸し汁は150mlを取り分けて冷ましておく。
◎あさつき(または青ネギ)を小口切りにする。
①卵白を溶きほぐし、豆乳・あさりの蒸し汁・★を入れて混ぜる。こし器などで1度濾す。
②器(耐熱のもの)にあさりを入れ、①を注ぐ。
③無水鍋のフタに水1~2カップ(分量外)を入れ、②を並べる。
無水鍋本体をかぶせて火にかけ、蒸気が出たらとろ火~弱火にして10~12分蒸す。
④あさつき(または青ネギ)を小口切りにし、蒸しあがった③に乗せる。
無水鍋をさかさまにして使うアイデアレシピ。本体とフタが同じ製法で作られている無水鍋ならではの活用方法です。
無水鍋のおススメレシピでした。まだまだご紹介しれきれないくらい、無水鍋は日々の料理に大活躍するアイテムです。しかもヘルシーで美味しくしてくれるとあっては、使ってみなきゃもったいない!
丁寧に丈夫に作られた無水鍋は、一度手に入れれば一生モノになります。ひとつの鍋を大事に代々引き継ぐ…そんな生活も素敵ですね。
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