ついつい食べたくなる!おじや!あんなおじやの作り方一挙いご紹介!
2016/03/09
nekomamushi
寒い冬に熱々のおじやを食べたり、鍋の〆に雑炊を食べたり。ところで、おじやと雑炊の違いってなんでしょう?どこに違いがあるか分かりますか?作り方、それとも味付け?そんなおじやと雑炊の違いを探り、また美味しいレシピもご紹介します。
おじやと雑炊の違いって、ご存知ですか?
もしくは2つの違いを考えたことってありますか?
おじやと雑炊は違いはいったいなんなのでしょうか?
雑炊とは?
雑炊とは、醤油や味噌で味付けした汁に、ご飯と魚介や野菜などの具を加えて煮込んだものを言います。
雑炊はもともと、ご飯の量を水で増やすという意味で「増水」と表現されていました。しかしご飯以外の具を入れるようになってから、「雑炊」という字があてられるようになったそうです。
おじやとは?
一方、おじやはなにかというと、そもそもは「雑炊」と同じものです。
同じものなのに呼び方に違いが生まれたのは、室町時代の女房たちのおかげです。
おじやというのは「女房言葉」と呼ばれる表現で、主に宮中で使われていました。
さてここで「女房」について調べてみました。
女房は、平安から江戸時代までの貴族社会において、朝廷や貴族に仕えた女性使用人のことで、与えられた個室を女房と呼んだことから、彼女たちもその名称で呼ばれるようになりました。
女房言葉は、室町時代に、彼女たち女房が生み出した、感覚的には現代でいうギャル語(死語?)に近いものです。
例えば、冬の定番料理である「おでん」。
おでんは、味噌を塗って焼く「豆腐田楽」がもとになっています。この田楽という言葉を、あるとき、女房の誰かが、「おという言葉って可愛いと思わない?」と言い出し、それに「そうだね、可愛いね」と同意した別の女房がいて、「おという言葉を付けて言おう」ということになり、「お+でんがく」でおでんになりました。
他にも、水のことを「お+ひや」でおひや、「お+殻」で豆腐のおからなどがあります。
そういう風に、ある意味言葉遊びのように作られた言葉が、現在も隠語として使われているわけです。
しいて言えば、おじやと雑炊の違いは、庶民と上流階級での感覚の違いだったとでも言えますね。
おじやと雑炊はもともと同じもので、ただ呼び方の違いだけだったわけですが、今では地域や家庭によって違いがあるようです。
● 汁の有無での違い
「おじや=汁がない」
「雑 炊=汁がある」
● ご飯粒の存在感の違い
「おじや=ご飯の粒があまりない」
「雑 炊=ご飯の粒が残っている」
● 調理方法の違い
「おじや=ご飯をそのまま入れる」
「雑 炊=ご飯を水で洗ってから入れる」
● 味付けの違い
「おじや=味噌、醤油味」
「雑 炊=塩、または白い煮汁」
● その他の違い
「おじや=ご飯の残りに具を入れて作る」
「雑 炊=鍋物の残り汁にご飯を入れる」
というように、これだ!と納得できる明確な違いはないようです。
ただ、それぞれの違いを組み合わせていくと、おじやは「汁がなくなるまで煮込んだもの」で雑炊は「軽く煮込んだもの」という違いがあります。
煮込めばご飯粒はなくなるし、一煮立ちだけであればご飯粒は残りますね。
味付けに関しても、明確な違いはないようです。
おじやは醤油や味噌といいますが、人によっては塩味ということもあるでしょう。
雑炊は鍋の残り汁を使うのですから、当然いろいろな味付けが考えられます。
キムチ鍋の場合は、キムチ雑炊?
豆乳鍋なら豆乳おじや?
味付けは問わず、どれだけご飯を煮込むか、汁は残っているか、そういった違いがおじやと雑炊の違いであるといえるのではないでしょうか。
洋風おじやとも言われるリゾットは、おじやと雑炊と明確な違いがあります。
それは何かというと、最初にオリーブオイルまたはバターでニンニクや唐辛子などのスパイスを炒め、オイルに香りを移したのち、洗わない生米を入れます。オイルと米を馴染ませた後にスープを数回に分けて注ぎ入れて炊き上げる料理です。
おじやや雑炊とは全然違いますね。
おでんの残り汁で簡単雑炊
【材料】(2人分)
● ごはん 200g
● おでんの残り汁 200ml
● おでんの具 お好みで
● 卵 2個
● 刻みネギ 適量
1.おでんの具は一口大に切っておく。
2.鍋におでんの汁、具、ごはんを入れて火にかける。沸騰したら卵を割り入れて軽く混ぜる。
3.器に盛りつけ、ネギを散らして完成。
おでんの残り汁で作るので、だし汁を作る手間が省ける簡単雑炊です。
ラーメンおじや
【材料】(2人分)
● ごはん 200g
● 焼豚 50g
● メンマ 50g
● 水 300ml
● 刻みネギ 20g
● ラーメンスープ 1袋
1.焼豚は一口大に切っておく。
2.沸騰したお湯に、ごはんを入れて一煮立ちする。
3.焼豚、メンマ、ラーメンスープを入れて、蓋をして弱火で10~15分。
4.器に盛りつけ、ネギを散らして完成。
ラーメンスープを使うことで、簡単におじやができます。
ラーメンの残り汁を使えばもっとお手軽ですね。
炊き込みごはんで簡単雑炊
【材料】(1人分)
● 炊き込みごはんの残り 1膳分
● 水 300~350cc
● 鶏ガラスープの素 適宜
● 卵 1個
● 塩・醤油 適宜
● 万能ネギ 少々
● 白ごま 少々
1.鶏がらスープの素を入れたお湯を沸かし、塩、醤油で味を調えておく。
2.沸騰したら、炊き込みごはんを入れて数分煮込む。
3.ご飯がほどよく煮えたら、とき卵を回し入れ、蓋をし火を止めて数分おく。
4.器に盛りつけ、万能ネギと白ごまを散らして完成。
具が入り味付けのしてある炊き込みごはんの残りを使って作る簡単雑炊。
レンジで調理!簡単卵おじや
【材料】(2人分)
● ごはん 200g
● 水 200ml
● 白だし 大さじ1
● 卵 1個
1.耐熱容器にご飯と水、白だしを入れ混ぜ合わせる。
2.電子レンジでオート調理。
3.加熱後、卵を割り入れて混ぜる。200Wで5分加熱する。
電子レンジで作れる簡単おじやです。
納豆雑炊
【材料】(2人分)
● ごはん 2膳
● だし汁(濃い目) 500ml
● 納豆 2パック
● からし 小さじ 1/3個
● ネギ 1/2本
● 塩・薄口しょうゆ 適宜
1.ネギは小口切りにし、だし汁は鍋で温めておく。
2.納豆は白くなるまでよくかき混ぜ、からしを加えてさらに混ぜ合わせておく。
3.鍋にごはんを入れ、弱火で煮る。ごはんがさらさらになるよう軽くほぐす・
4.納豆とネギを入れ、軽く火を通したら、塩と薄口しょうゆで味付けする。
5.器に盛りつけ、完成。
納豆雑炊は、かの魯山人も愛した味だとか。
おじやや雑炊も、ご飯とおかずと分けて食事をするよりも、摂取できる水分量が多いため満足度が高いメニューです。
口当たりの違いで、どちらを作るか選ぶこともできます。
またラーメンスープを使ったり、納豆を使ったりと、いろいろな味を楽しめるのもいいですね。
おじやダイエットや雑炊ダイエットもあるそうです。
3食のうち1食を置き換えるだけなので、お手軽に始められるダイエットとも言えますね。
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