熟れた柿で作れるお手軽果実酢柿酢の作り方と柿酢を使ったレシピ
2016/06/02
ryune
「レシピ検索したらバルサミコ酢使うって書いてある、どうしよう…」というご経験はありませんか?ちょっと敷居の高いバルサミコ酢。買うのを躊躇してしまう時は、ご家庭にある調味料で代用してしまいましょう。おススメの代用アイデアを4つご紹介します。
代用調味料をご紹介する前に、バルサミコ酢について少し触れておきましょう。日本でおなじみの「米酢」は米を発酵させた酢ですが、「バルサミコ酢」はぶどうを発酵させた酢です。
バルサミコとはイタリア語で「誇り高い」という意味で、
イタリアンの高級料理には欠かせない調味料です。
甘みの強いブドウを木の樽で長期間発酵・熟成させているので、
お酢のなかでは比較的エキス分がたくさん含まれています。
イタリア特産の果実酢で、イタリア語ではAceto Balsamico(アチェート・バルサミコ、香りのある酢)。ブドウ果汁を濃縮させ、数年にわたって樽で熟成させる。とろりとした暗褐色をしていて、豊かな香りと甘味をもつ。
オリーブオイルとあわせてサラダのドレッシングに使れたり、肉料理や魚料理の味・香り付け、隠し味に使われるほか、その甘味からアイスクリームなどのデザートのトッピングとしても楽しめる。
ぶどうのエキスがぎゅっと詰まっていて美味しそうですね。
ところでぶどうを発酵させて作る調味料というと、バルサミコ酢ではなく「ワインビネガー」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。バルサミコ酢とワインビネガーにはこんな違いがあるようです。
ワインビネガーはぶどう果汁に酵母を加えてアルコール発酵させた後、酢酸菌を添加して3ヶ月程度発酵させて作った酢です。
バルサミコ酢のように自然の発酵力を利用するだけではなく、多くの場合、工業的に酵母や酢酸菌を加えて、熟成期間を短くしたものです。
バルサミコ酢は、北イタリアのエミリア・ロマーニャ地方のモデナを中心に伝統的な方法で作られている黒い酢のことです。
『伝統的な方法』とは煮詰めたぶどうを木の樽で熟成させる製法で、熟成中に樽を入れ替えるなどいくつもの工程を経て丹念に作られます。こうした手間隙がバルサミコ酢の芳醇な香りと濃厚な味を生み出します。
さわやかな酸味とフルーティーな香りが特徴のワインビネガーは、サラダやマリネのソースなどに向いています。深い味と香りが特徴のバルサミコ酢は、隠し味に少量足すことで味の奥行きを持たせられる他、加熱で引き出される独特な甘みは肉類やデザートのソースにぴったりです。
とても魅力的なバルサミコ酢ですが、やや高価なのが難点。使い道も分からず、せっかく購入したのにいつの間にか古くなっちゃった、なんてもったいないですよね。そんな時に役立つのが代用アイデアです!バルサミコ酢の特徴は、ぶどうの濃厚な香りと甘み。そっくりそのままとはいかなくても、日常的に使っている調味料を組み合わせて代用することで、かなり近い味を再現することができます。
バルサミコ酢と同じくぶどうを原料とする赤ワインビネガーで代用すると、バルサミコ酢の香りに近付けることができます。足りない甘みの代用には砂糖を使います。
赤ワインビネガーなんて常備してない、という場合は白ワインビネガーや穀物酢での代用もできますが、最適なのは赤ワインビネガー。穀物酢<フルーツビネガー<白ワインビネガー<赤ワインビネガーという順で代用に向いています。
材料
酢 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
①ウスターソースと酢を1:1の割合で混ぜる。
えっ、ソースで代用?と思われるかもしれません。ウスターソースには様々な野菜やフルーツ・調味料のうまみが入っているので、バルサミコ酢の深い味わいを再現する代用品として向いています。色も似ているので、見た目の心配もありません。足りない酸味は酢で代用します。多くのご家庭で常備しているウスターソースと酢の代用アイデアは、急に使いたくなったときにも便利ですね。
ぶどう原料の代用品を使うという点で赤ワインビネガーの場合と似ていますが、こちらはひと手間プラス。赤ワインを煮詰めて作ります。
代用品のベースには赤ワインを使用していきます。
赤ワインと白ワインビネガーを混ぜ合わせ、火にかけてクツクツと煮ていきましょう。
煮詰まってくるととろみが出ますので、そこに別で作ったカラメルも加えます。
赤ワインと白ワインビネガーの代用でバルサミコ酢の芳醇な香りを再現し、カラメルでコクをプラスします。
安価なバルサミコ酢の中にはカラメルを加えているものもあります。かなり本物に近い代用品といえるのではないでしょうか。
ぶどうを煮詰めるところはバルサミコ酢の製法と共通していますね。
ワインをぶどうジュースに置き換えることもできますが、その場合はカラメルではなくみりんを加えましょう。
ただし、
洋酒であるワインと日本の味醂ではお酒の風味が違うので、こちらはかなり大雑把な仕上がりになります。
料理全体の中でバルサミコ酢を少量のみ使う場合などは問題ないと思いますが、多めに使用する場合や、サラダなどお酢の味が前面に出る料理に使用する際は、やはりジュースではなく赤ワインとワインビネガーで作ったものの方がいいと思います。
こちらは、常備しているご家庭は少ないかもしれませんが、健康志向のご家庭や「買ったけど余っちゃって困ってる」という方はぜひお試し下さい。洋のイメージからは遠い代用調味料の組み合わせで、おしゃれな一皿に仕上げることができます。
材料
プルーンエキス 大さじ1
黒酢 大さじ1
①プルーンエキスと黒酢を混ぜ合わせる。若干黒酢を多めにすると、よりバルサミコ酢に近い味になる。
ヨーグルトにかけるのもおススメです。
最後にバルサミコ酢を使ったレシピをご紹介します。簡単で美味しく、おもてなしにもおススメです。
材料(1人分)
豚ロース肉 1枚
オリーブオイル 大さじ1
塩、こしょう 適宜
<ソース>
バルサミコ酢 大さじ2
醤油 大さじ1
※コクを足したい場合はバター(小さじ1/2)を加えてもよい
お好みで付け合せ野菜 適量
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①豚肉は筋切りをし、塩・こしょうでしっかりと下味を付ける。
②フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で①を焼く。焼き色が付いたら火を弱める
③中まで火が通ったら裏も焼く。空いたスペースで付け合せ野菜も焼く。
④フライパンから③を取り出し、余分な油をふき取る。バルサミコ酢を強めの中火にかける。
⑤④がふつふつと泡立ってきたら醤油を加える。
⑥ソースにとろみが出たら豚肉にかける。
材料
いちご 4個
フィラデルフィアクリームチーズ6P 1個
バルサミコ酢 小1
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①いちごを洗ってヘタを取り、細かく刻む。
②クリームチーズを細かくちぎる。
③①・②とバルサミコ酢を合わせ、しばらく置いて味をなじませる。
材料を全部揃えなくてもあるもので何とかしてしまう、それが家庭料理の面白みのひとつでもあります。ここに挙げた代用アイデアを参考に、おしゃれで楽しいお料理をたくさん作ってくださいね。
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