2016/04/24
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豚かたまり肉の美味しいレシピをまとめてみました。豚かたまり肉は部位ごとに食感などが異なるため、それぞれ適したレシピがあります。でもかたまり肉ならではのレシピであるのも事実。肉の美味さを存分に楽しめます。煮込んだりするのも火がやってくれますから、意外と簡単です。
豚肉の部位は農林水産省の「食肉小売品質基準」で、 1かた、2かたロース、3ロース、4ヒレ、5ばら、6もも、7そともも、の7部位で表示されています。
脂肪が多少あるため、長時間煮込むとよい味が出ます。シチューやポークビーンズなど。
キメはやや粗く堅めですが、コクのある濃厚な味が特徴です。カレーや焼き豚、しょうが焼きなどに。赤身と脂肪の境にある筋を切ってから調理します。
きめが細かく、適度に脂肪がのった部位です。 外縁の脂肪にうま味があるので、あまり脂肪を取りすぎないのがポイント。とんカツやすき焼き、ローストポークなどに調理されます。
最もきめが細かく、柔らかい部位。脂肪は少なくビタミンB1を多く含み、低エネルギー。コクに欠けるので、とんカツやステーキなど油を使った料理向きです。
濃厚な味の部位で、赤身と脂肪が交互に3層くらいになっています。骨つきのものはスペアリブと呼ばれ、骨周辺の肉は特によい味です。赤身と脂肪の食感の妙を楽しむ角煮などに。
ヒレに次いでビタミンB1が多く、脂肪が少なくきめが細かい部位です。
ローストポークやステーキ、焼き豚など肉そのものの味を楽しむ料理に。
お尻に近い部位で、牛肉でいう「らんぷ」と「そともも」の2つの部位にあたります。
ほとんどの豚肉料理に向きますが、肉色の濃いめの部分はきめが粗いので薄切りにしたり、煮込みに使います。
スーパーマーケットで売られている豚かたまり肉は、「かたロース」「ロース」「ヒレ」「ばら」「もも」です。他の部位もお肉屋さんで頼めば分けてくれるでしょう。
それでは、それぞれの豚かたまり肉の代表的といえるレシピをご紹介しましょう。
豚かたまり肉のレシピ、まず最初は「かた」です。肉質の硬いかたは、煮込んで旨みを引き出します。
豚肩肉ブロック 300g
にんにく 1片
玉ねぎ 1個
にんじん 1/2~1本
キャベツ 200g
水 300㏄
トマト水煮缶 1缶
ローリエ 1枚
砂糖 ひとつまみ
塩 小1
オリーブオイル 適宜
豚かたまり肉、玉ねぎ、にんじん、キャベツを一口大に切り、にんにくはスライスします。
【2】肉に焼き色をつける
フライパンにオリーブオイルを入れて、強火で豚肉の表面に焼き色をつけます。
【3】野菜を炒める
煮込み用の鍋にオリーブオイルを少量入れ、弱火でにんにくを炒めます。玉ねぎを加えて透き通るまで炒め、キャベツ、にんじんを加えて軽く炒め合わせます。
【3】に豚肉を肉汁ごと入れ、軽く塩、こしょうをふります。水200㏄を加え、煮立ったらアクをとってローリエを加え、肉に火が通るまで煮ます。
トマトをつぶしながら、汁ごと加えます。砂糖、塩を入れて、ときどきかき混ぜながら、弱火で45分ほど少しとろっとなるまで煮込みます。
時間をかけてコトコト煮込めば、素材の味が生きている美味しい煮込み料理ができます。水の代わりに白ワインを100~200㏄入れても。
豚かたまり肉のレシピ、続いてはかたロースです。豚かたまり肉の旨みが存分に味わえるレシピがこちらです。
豚肩ロースかたまり肉 500~600g
じゃがいも 2~3個
玉ねぎ 1/2個
りんご 1個
にんにく 2片
白ワイン 1カップ
・塩、オリーブ油、粗びき黒こしょう、バター、フレンチマスタード
豚肉はたこ糸で縛り、塩小さじ2をよくすり込み、ラップをかけて冷蔵庫で1時間以上(できれば一晩)おきます。
じゃがいもは乱切り、玉ねぎは縦薄切り、りんごは皮つきのまま12等分のくし形切りに、にんにくは包丁の腹で潰します。【1】の豚肉の水気をしっかりと拭きとります。
フライパンにオリーブ油大さじ1を熱して、【2】の豚肉を表面に焼き色がつくまで回しながら焼き、取り出します。
【4】煮込む準備
大きめの厚手の鍋にじゃがいも、玉ねぎ、りんご、にんにくを順に敷き詰め、塩、こしょう各少々をふり、【3】の豚肉をのせて、バター70gをちぎって散らし、ワインを注ぎ入れます。
ふたをして弱火にかけ、50分~1時間蒸し煮にします。肉に竹串を刺して透明な肉汁が出たら、でき上がり。肉のたこ糸をはずし、好みの厚さに切って、じゃがいもやりんごなどとともに器に盛り、マスタードを添えます。
表面を焼いてうまみを閉じ込めた豚かたまり肉を野菜やりんごにのせ、ワインで蒸し煮にしたこちらのレシピ、肉は柔らかく、りんごと野菜はソースになります。
豚かたまり肉ならではのレシピ、今度はロースブロックを使った「パンチェッタ」です。
豚ロースブロック 700g
塩 21g
こしょう 3.5g
★オレガノ★タイム★オニオンパウダー★ジンジャーパウダー 塩こしょうと合わせて29g
肉の水分をよく拭き取り、塩、こしょうと香辛料を擦り込みます。
脱水シートに包んで冷蔵庫で3週間寝かせます。切り分けて盛り付けて下さい。
香辛料を擦り込んで寝かせるだけの簡単レシピ。脱水シートは最初は2日おき、様子を見ながら取り替えて下さい。
豚かたまり肉のレシピ、今度はヒレ肉です。ヒレもロース同様とんかつが一般的ですが、豚かたまり肉ならではのレシピをご紹介しましょう。
豚ヒレブロック 500g
塩、こしょう 適量
バター 少々
★にんにく(スライス) 2かけ
★生姜すりおろし 少々
★赤ワイン 100㏄
★みりん 50㏄
★醤油 50㏄
★玉ねぎ(スライス) 半個
豚ヒレ肉に塩、こしょうをし、フライパンにバターをひいて強火で表面を焼きます。
ラップで包んでから保存用ジップロックの袋に入れて、空気を抜き密封します。
鍋に豚かたまり肉がつかる量のお湯を沸騰させ、袋ごと入れたら火は止め、蓋をして30分おきます。
その間に漬け汁を作ります。豚ヒレを焼いたフライパンに★をすべて入れ、沸騰してアルコールが飛ばします。
30分後に豚ヒレ肉を取り出してラップを外し、新しい保存袋に4の漬け汁と豚ヒレ肉を3時間から半日漬け込みます。
【6】盛り付け
お好みの厚さに切って、つけ汁と一緒に盛り付けます。
表面を焼いて袋に入れて熱湯に30分放置するだけで、簡単にローストポークができます。豚かたまり肉ならではのレシピです。肉には少し多いかなと思うくらいに塩、こしょうをしてください。
豚かたまり肉のレシピ、代表格といえば、ばら肉の美味しさを堪能できる「角煮」ではないでしょうか。
豚バラかたまり肉 800g~1kg
ゆで卵 2個
ねぎの青い部分 1本分
しょうが(皮つきのもの)の薄切り 4~5枚
ねぎの白い部分 5cm
煮汁
水 2カップ
酒、醤油 各大5
砂糖 大4
練り辛子
【1】豚バラ肉を茹でる
豚肉は4~5cm角に切って鍋に入れ、ねぎの青い部分、しょうがと、たっぷりの水を入れ、中火にかけます。煮立ったらアクを取り、豚肉が茹で汁から出ないように30分ほど茹でたら、豚肉を取り出します。茹で汁は2カップをとっておきます。
茹でている間に白髪ねぎを作ります。ねぎの白い部分は縦に切り目を入れて中の芯を取り、縦に千切りにします。水にさらし、ざるに上げて水気をきります。
【3】煮込む
鍋に豚肉、ゆで汁、煮汁の材料を入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にしてゆで卵を入れ、落としぶたをして、1時間ほど煮ます。落としぶたを取って中火にし、煮汁がとろりとするまで煮つめたら火を止め、器に盛って白髪ねぎを盛ります。好みで練り辛子適宜をつけて。
落し蓋は、アルミホイルを鍋よりひとまわり小さめの円形になるように折り、真ん中に十字に切り込みを入れたものを用意すれば大丈夫です。 豚かたまり肉を切ってから下茹ですれば、調理時間を短くできます。
豚かたまり肉のレシピ、おしまいはもも肉編です。こちらも王道の酢豚ですが、揚げないレシピをご紹介します。
豚もも肉 200g
--下味--
酒 小2
砂糖 小2
醤油 小1
塩、こしょう 少々
ゴマ油 小1
片栗粉 大2~3
玉ネギ 1個
水煮タケノコ 1/2本
ピーマン 1個
赤ピーマン 1個
--合わせ調味料--
砂糖 大3
酢 大2
醤油 大2
ケチャップ 大3
水 80ml
顆粒中華スープの素 小2
片栗粉 小2
ゴマ油 大2
【1】肉の下処理
豚もも肉がブロックの場合は一口大に切り、ゴマ油以外の下味の材料をもみ込んで、最後にゴマ油をからめます。耐熱容器に広げてラップをし、電子レンジで3~4分加熱、ラップをかけたまま置いておきます。
玉ネギは1.5cmのくし切り、タケノコは乱切り、ピーマンはヘタと種を取って乱切りにします。合わせ調味料の材料を混ぜておきます。
【3】豚肉を炒める
ビニール袋に加熱した肉と片栗粉を入れてからめ、フライパンにゴマ油を入れて余分な粉をはらった肉を加え、表面に焼き色がつくまで炒めます。
【4】野菜も炒める
玉ネギを加えて半透明になるまで炒め、他の野菜も加えて炒めます。
【5】仕上げ
合わせ調味料をもう一度よく混ぜて一気に加え、トロミがついたら器に盛ります。
豚肉を油で揚げる代わりに味をからめて電子レンジで火を通し、表面に片栗粉をからめて焼きつけるだけなので、後片付けにも時間がかかりません。野菜も油通しをせず炒めて火を通し、カロリーダウンの酢豚です。
「豚かたまり肉のレシピ」お役に立ちましたか? かたまり肉でしか味わえないレシピはたくさんあります。でも意外に手間のかからないレシピも多いのです。是非お試しください。
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