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一日一杯のしあわせ。日本古来のインスタント食品お味噌汁の作り方

白いご飯にお味噌汁。一汁一菜が基本で、最低それだけあれば食事として成り立つほど、お味噌汁は日本の食事に欠かせません。地方によって家庭によっていろんなこだわりや作り方があるけれど、お味噌汁は日本最古のインスタント食品。一日一杯のしあわせ、お味噌汁の作り方です。

お味噌汁の作り方はとっても簡単

インスタントお味噌汁というと「手抜きで体に悪そう~」なんて思われそうですが、お味噌汁はとっても簡単な料理です。まるでインスタント食品並みの作り方で、おいしいお味噌汁を作ることができます。
手順とコツを覚えて、忙しい朝にも一日一杯のしあわせ、おいしいお味噌汁を作ってください。

お味噌汁の作り方の手順は、だしを取る→具を入れる(火の通りの遅いもの)→味噌を溶く→具を入れる(火の通りの早いもの)です。

具は、根菜類は火の通りに時間がかかりますので先に、わかめと豆腐のお味噌汁ならお味噌の後に入れます。

ところ変われば味噌も変わる。お味噌の種類

日本には地方によってとてもたくさんの種類の味噌があります。
味噌の種類は原料によって米、麦、豆とまず大きく三つに分けられます。

豆味噌は愛知県を中心とする中京地方で、濃い赤い色をした味噌です。

麦みそは主に四国九州地方で作られています。塩分の少ない甘口と、塩分の多い辛口があります。


米こうじを使った味噌は日本で最も多い味噌で、東北から関東甲信越、近畿中国地方と広い地域で作られています。ただ米を使った味噌でも色や塩分の違いはかなりあり、東北北陸、関東甲信越では塩分が高く、近畿中国地方ではこうじの割合の多い甘い味噌が使われています。

インスタントなみに手早く作れる!お味噌汁の作り方

インスタントお味噌汁の作り方~だし~

インスタントお味噌汁というくらいですから、だしも簡単に取れる作り方を工夫しましょう。
昆布、煮干しであれば前の日の夜に水に浸けておき、翌朝つけておいた水と一緒に煮始めます。削り節や煮干しは、だしパックに入れておくと引き上げるときに手間がかかりません。

【昆布+削り節】前の夜から水に浸けておいた昆布と水を、鍋に入れて中火にかけます。沸騰したら削り節パックを入れます。

【煮干し】煮干しは頭と腹を取り除いて使います。前の夜から水に浸けておいた煮干しと水を、鍋に入れて中火にかけます。

インスタントお味噌汁の作り方~具その1~

インスタントお味噌汁のコツは、具材の火の通りを早くすることです。大根やごぼう、イモ類などの根菜を使いたい時は、厚みの出ないように切ります。また具材の大きさを揃えることも大切です。
火の通りの遅い具材を使うときは、だしを取るときに昆布や煮干しと一緒に煮始める作り方をすると、早く作ることができます。

インスタントお味噌汁の作り方~みそ~

お味噌の量の目安は、一人大さじ1杯です。ただ、お味噌の種類によって塩分は違いますので、塩分の高いお味噌は少なめに入れます。
夏場は塩分の高い赤味噌を多く、冬場は甘い白味噌を多く、という作り方もありますが、お味噌汁の味や作り方はそれぞれの好みでどうぞ。

味見をしてみて薄ければお味噌またはしょうゆを足します。

インスタントお味噌汁の作り方~具その2~

インスタントお味噌汁の後の方の具は、火の通りの早い具で、豆腐、わかめ、白ねぎ、三つ葉などです。お味噌を溶いた後にすぐにいれて、沸騰直前に火を止めます。

ねぎや青菜は鍋に直接入れずに、お椀に入れておき、そこにできた熱いお味噌汁を入れると色や香りが引き立ちます。
青菜はあらかじめさっとゆでてしっかりと水気を絞って入れてください。

季節によって木の芽を入れたり、ゆず皮を入れると季節感があってうれしいものです。
お味噌汁の上に乗っている香りや彩りの良い具を、吸い口と言います。お味噌汁やお吸い物を飲むときに、最初に口に入り香りを楽しんだり、まず目に入る具になります。

お味噌汁の作り方① 豆腐とわかめのお味噌汁の作り方

≪材料≫3杯分
絹ごし豆腐 250g(さいの目切り)
乾燥カットわかめ 小さじ1
刻んだねぎ

水 500㏄
煮干し 10匹(頭と腹を取って前日夜から水に浸けておく)
味噌 大さじ3くらい

≪作り方≫
1.水に浸けておいた煮干しを水ごと鍋に移して中火にかける。

2.沸騰したら火を弱め、味噌を溶く。味噌こしを使うが、なければお玉に味噌を取り、少量ずつだしをお玉ですくって溶かしていく。

3.豆腐とわかめを入れて中火にして、沸騰直前で火を止める。

4.お椀にねぎを入れておき、そこにお味噌汁を注ぎ分けていく。

作り方のコツ

わかめは乾燥以外にも生、塩蔵、灰干しなどがありますが、このインスタントお味噌汁には乾燥カットわかめがおすすめです。戻るとかさがとても増えますので、一人ひとつまみ程度にしてください。

お味噌汁の作り方② シジミのお味噌汁の作り方

≪材料≫
シジミ
木の芽

水 500㏄
味噌 大さじ3

≪作り方≫
1.シジミは両手のひらですくってこすり合わせるようにして殻を洗っておく。

2.鍋に水とシジミを入れて中火にかける。

3.シジミの殻が開いたら火を弱めて味噌を溶く。

4.お椀にお味噌汁を注ぎ、木の芽を両手のひらでたたいてお味噌汁の上に乗せる。

作り方のコツ

シジミやアサリのお味噌汁は、貝からとてもおいしいだしが出ますので、ほかにだしを使わなくてもおいしく作れます。だしの出る具材を使うお味噌汁の作り方は、具を水から入れます。

お味噌汁の作り方③ 大根と油揚げのお味噌汁の作り方

≪材料≫
大根 薄いいちょう切り
油揚げ 短冊切り(熱湯を回しかけて油抜きをしておく)
 
水 500㏄
昆布 3センチくらい(前日夜から水に浸けておく)
削り節パック
味噌 大さじ3
大根の葉 みじん切り(茶こしに入れて、油揚げに熱湯をかけるときにその上で大根の葉に熱湯をかけておく)

≪作り方≫
1.前日夜から水に浸けておいた昆布と水をそのまま鍋に移して中火にかけ、沸騰したら大根と削り節パックを入れ、大根に火が通ったら昆布と削り節パックを取り出す。

2.油揚げを加えて味噌を溶く。沸騰直前で火を止める。

3.お椀に熱湯をかけて水気を絞っておいた大根の葉を入れておき、お味噌汁を入れ分ける。

作り方のコツ

昆布や煮干しを前夜から水に浸けておく作り方をするときは、総量の水でなくても、カップ1杯の水に浸けて作るときに水を足せば漬けておくときに場所を取りません。
青菜はこの大根の葉やほうれん草、三つ葉、きぬさやなどなんでもかまいません。下茹でしたら水気をしっかり切ってください。

お味噌汁の作り方まとめ

だしで具を煮て味噌を溶く。とても簡単で日本人が昔から食べてきたお味噌汁は、お味噌や具を変えるだけで一年中おいしく食べることができます。
一日一杯のしあわせを、おいしいお味噌汁で味わってください。

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