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こんなにおいしいそら豆の、基礎知識と絶品の食べ方をご紹介

野菜売り場でほんの短い間だけ姿を見ることのできる、大きなさや付きのそら豆。とてもおいしくて栄養的にも優れているのですが、食べ方は?塩ゆで、豆ごはんだけじゃもったいない!おいしいそら豆をよりおいしくするコツと食べ方をご紹介します!

そら豆の基礎知識

そら豆は漢字で書くと空豆。実が成長しているときは、さやが空に向かって枝についているので、この名前があります。また別名一寸豆ともよばれ、実の大きさが一寸(約3cm)もある大きな豆です。

そら豆は古くから日本で栽培されていますが、旬は地方によって開きがあり、そら豆の出荷量全国一位の鹿児島をはじめとする九州地方では、12月~4月、関東以西の本四国では5、6月、東北以北では7月ごろまでとなっています。

全国的に広く栽培されている野菜ですので、その食べ方もバラエティに富んでいます。

そら豆の栄養は?

そら豆にはタンパク質、炭水化物、脂質の三大栄養素がバランスよく含まれている、栄養的にとても優れた食品です。
またビタミン類ではビタミンB1を多く含み、皮には食物繊維が豊富ですので、いろいろな食べ方を工夫して日常の料理にお使いください。

そら豆の食べ方は?

どんなそら豆を買えばいいの?

おいしい食べ方にとって最も大切なのは、風味です。そら豆は鮮度が落ちるのが早く、すぐに風味が損なわれやすい豆です。収穫後できるだけ新鮮なさや付きのものを購入し、すぐにゆでたり焼いたりするなど加熱してください。

そら豆は大きなさやですが、中は白いフワフワのわたがあり、その中に一つのさやにつき3~4個の豆が入っていますので、さやを剥くとかなり量が減ります。食べ方によってさやごと重さを量り、豆はその1/4程度の量だと見当をしてください。

そら豆を買うときは、さやつきでさやにつやのあるものを選ぶと良いでしょう。

さやの剥き方

そら豆のさやはどのように剥いても構いません。中ほどから破っても、ねじって破っても、端から開くようにしても、剥きやすい方法で豆を取り出してください。

そら豆のおいしい食べ方① 塩ゆでする

そら豆の食べ方で最も一般的なのは、塩ゆでです。

そら豆は完熟になると豆の筋の部分が黒くなりますので、それに沿って包丁で浅く切り込みを入れておきます。そうすることで塩ゆでをしたときに塩が中の実に良く回り、食べるときに簡単に皮を剥くことができます。

そら豆を塩ゆでする食べ方で大事なのは、塩加減とゆで加減です。

鍋に沸かした湯に塩を入れます。塩の目安は、湯1リットルに対して塩大さじ1です。沸騰した湯に皮に切込みを入れたそら豆を投入します。
再度沸騰してから2分から3分でざるに上げます。水にさらす必要はありません。

筋の部分が緑色の豆

筋の部分が緑色の豆はまだ完熟ではないために、そら豆独特のほくほくした食感ではありませんが、柔らかくみずみずしいので食べ方を工夫すれば、こちらもおいしく食べることができます。

完熟でない豆や大きさか3cmに満たない小さい豆の場合のおいしい食べ方は、ゆでるときに2分より早く味見をしてみて、ゆですぎないことです。

☆POINT☆
もしゆですぎてしまったら、皮を剥いてスープにしたり、軽くつぶしてポテトサラダに入れるなど食べ方を工夫しましょう。

そら豆のおいしい食べ方② さやごと焼く

≪材料≫
そら豆 1袋
塩水 水1ℓ+塩大さじ山盛り2杯

≪作り方≫

1.そら豆は両端をハサミで切り落とし、ビニール袋に入れる。塩水を注ぎ、空気を抜いてから袋の口をしっかり閉じ、約1時間おく。

2.水気を切り、グリル又はオーブントースターに重ならないように並べ、12〜15分、ところどころ真っ黒に焦げるまで焼く。

3.さやをすぐにむくと蒸気が出てヤケドをするので、あら熱をとってからいただきます。

☆POINT☆
そら豆のさやはかなり厚みがありますので、さやが黒く焦げても心配いりません。ほくほくとしたおいしいそら豆を味わうには、一番良い食べ方です。

あらかじめ塩水に浸けていないときは、皮を剥いてしょうゆや塩をつけるのが一般的な食べ方です。

そら豆のおいしい食べ方③ そら豆と新玉ねぎのかき揚げ

≪材料≫

そら豆(さやから出した状態で) 200g
玉ねぎ(中) 1個

☆天ぷら粉 大8
☆水 大5
☆塩 ひとつまみ

≪作り方≫

1.そら豆をさやから出して包丁で切り込みを入れる。

2.沸騰したお湯に塩少々(分量外)入れてそら豆を1分茹でる。

3。ザルにあげてそら豆の皮を剥く。

4.玉ねぎは1.5cmくらいの角切りにする。

5.ボウルにそら豆と玉ねぎを合わせて天ぷら粉、水、塩を入れて混ぜる

6.スプーン2本を使って滑らすように揚げ油(180度位)に入れてカラリと揚げる。

☆POINT☆
そら豆と新玉ねぎは地方によって旬の時期が同じですので、ぜひ組み合わせてほしい食べ方です。また油との相性も良いのと、そら豆の色がきれいですのでかきあげや天ぷらなどの食べ方は特におすすめです。

そら豆のおいしい食べ方④ そら豆とウィンナーのガーリックペッパー

≪材料≫

そら豆 5~6粒
ウインナー 2本
オリーブオイル  大さじ1
★ブラックペッパー 少々
★ガーリックパウダー  少々

≪作り方≫

1.そら豆はさやから出して皮に切り込みを入れ、さっと塩茹でする。

2.ウインナーは輪切りにし、そら豆の薄皮を剥く。

3.フライパンにオリーブオイルを熱し、1を炒めたら★で調味する。

☆POINT☆
淡白な風味のそら豆に、ベーコンやウィンナーを組み合わせるのは相性の良い食べ方です。しっかりとこしょうやスパイスをきかせても、実が大きいので辛くなりすぎませんのでそら豆に適した食べ方です。

そら豆のおいしい食べ方⑤ そら豆のポタージュスープ

≪材料≫

そら豆(さやつき) 400g(正味約100g)
じゃがいも 1個
バター 大さじ1
玉ねぎの薄切り 1/2個分

水 適宜
塩 小さじ1/2
牛乳 約1カップ

≪作り方≫

1.そら豆はさやから出して皮に切り目を入れ、塩適宜(分量外)を加えた熱湯(分量外)で約5分ゆでて湯をきる。

2.粗熱がとれたら皮を除く。.じゃがいもは薄い輪切りにする。

3.フライパンにバターを熱し、玉ねぎを入れて炒める。しんなりしたら、じゃがいもを加えて混ぜる。

4.全体がひたるくらいの水を注ぎ、煮立たせる。7分ほど、じゃがいもがやわらかくなるまで煮て火を止める。

5.ミキサーに3、1、塩を入れてかくはんし、なめらかになったら小鍋に入れて火にかける。

6.牛乳を好みの濃度になるまで、分量を目安に加えて混ぜ、ひと煮立ちさせる。ゆでたそら豆を飾ると、アクセントになる。

☆POINT☆
ほくほくとしたそら豆のおいしさが生かせる食べ方は、ポタージュスープです。バターの風味とコクが加わって、子どもたちも喜んで食べてくれます。

おいしい食べ方を知って、そら豆料理を楽しんで

そら豆のおいしい食べ方をいくつかご紹介しましたが、そら豆のほくほくとした食感や淡白な味は、もっとたくさんの料理に活躍してくれます。

そら豆のきれいな透明感のある黄緑色は、その地方の季節を爽やかに彩ってくれる食材です。揚げたり蒸したり煮たり焼いたり、食べ方や組み合わせの食材や調味料の組み合わせて、和洋中どんな食べ方にも相性がいいですよ。

ゆでておけば冷凍保存も

そら豆は軽くゆでておけば冷凍保存もできます。調理するときは自然解凍か、食べ方によっては冷凍状態のまま調理してください。長い間おいしいそら豆が楽しめます。

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