2016/05/18
milkpop
春の魚と書いて鰆(さわら)と読むその字のごとく、春から初夏にかけてが旬の魚であるさわら。今回はそんな旬のさわらを一層おいしく食べるために、地域によって旬の時期が変わるさわらの魅力をオススメのレシピ5選と共にご紹介いたします!
さわらは春の魚と書いてその字の如く春が旬ではあるのですが、実は夏の産卵期を除けば一年中おいしく食べられる魚なのです。それなら何故さわらは春の魚と書く名前になったのかと言うと、さわらは春になると産卵のため瀬戸内海に集まり、その時期にたくさん獲れるようになるからです。
関西では卵や白子と共に食べる習慣があるので、瀬戸内海に入ってくる産卵直前の時期(=漁獲量の増える時期)で身の淡白な春が旬なのですが、関東では産卵期前で脂の乗った12月~2月が最も身が美味しくなるとして、真冬の寒鰆が旬とされています。それぞれの地域による食文化の違いがさわらの旬の違いになっているのです。
さわらはとても足が速く、身崩れが起きやすいほどに柔らかい魚です。スーパーで売っているものはほとんどが切り身の状態ですので、ここでは新鮮なさわらの切り身の選び方と上手な保存方法をご紹介いたします。
①皮の模様がはっきりとしているもの
②身に艶があり、締まっているもの
③血合いがはっきりとしているもの
④身がピンク色をしており、透明感のないもの
⑤できれば、尾に近い部分
①両面に軽く塩を振り、10分ほどおく。このとき身が崩れないように慎重に取り扱う
②でてきた水分をキッチンペーパーなどでやさしくふき取る
③切り身を1枚ずつラップに包み、冷凍保存する
旬のさわらを美味しく食べるためにも、冷凍保存後2週間以内を目途に食べきるようにしましょう!
春が旬のさわらと、同じく春が旬のたけのこを使った、春をまるごと感じることのできるレシピです。
さわら・たけのこ・れんこんの甘酢照り焼き
材料 2人分
さわら 2切れ
れんこん 4cm
たけのこ 1/4本
しいたけ 2枚
獅子唐辛子 4本
片栗粉 適量
サラダ油 適量
麺つゆ(3倍濃縮) 大さじ2
はちみつ 小さじ2
酢 小さじ2
①さわらの切り身に軽く塩を振って10分ほど置き、でてきた水分をふき取る
②麺つゆ、はちみつ、酢をまぜておく
③れんこん、たけのこ、しいたけは食べやすい大きさに切り、獅子唐辛子は軽く切れ目をいれておく
④さわらの切り身に片栗粉をまぶし、油をひいたフライパンで両面焼き色がつくまで焼く
⑤フライパンからさわらを取り出し、油を足してれんこん、たけのこ、しいたけを炒める
⑥野菜に火が通ったらさわらと獅子唐辛子を加えて炒め、あわせておいた調味料をまわしかける
⑦調味料が全体に回り、とろみがついてきたら完成
菜の花に見立てた色鮮やかな卵と青菜が春らしい、こちらも旬の食材を楽しめるレシピです。青菜はお好みのものを使うといいですが、春が旬のものを選ぶと一層春を感じることができるかもしれません。
さわらの菜種焼き
材料 2人分
さわら 2切れ
卵 1個
お好みの青菜 少々
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ1/2
塩 少々
旬のさわらと旬の野菜をふんだんに使ったシンプルながらも贅沢な一品です。キャベツは甘く柔らかな春キャベツを使うとより美味しくなります。
春野菜とさわらのグリルサラダ
材料 4人分
さわら 2切れ
キャベツ 300グラム
にんじん 1本
スナップえんどう 8本
塩・こしょう 少々
小麦粉 適量
サラダ油 適量
【ドレッシング】
長ねぎ 1/4本
生姜のみじん切り 1/2かけ分
すりごま(白) 大さじ1
ぽん酢 1/3カップ
①さわらは軽く塩を振って10分ほど置き、でてきた水分をふき取っておく
②キャベツは芯をつけたままくし切りに、にんじんは皮ごと8ミリほどの輪切りに、スナップエンドウはすじを取っておく
③ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、ドレッシングを作っておく
④さわらの切り身を3~4つに切り分け、塩コショウで下味をつけて粉をはたく
⑤フライパンに油をひいて熱し、中火で両面焼き色がつくまで焼いて取り出す
⑥フライパンに油を足し、キャベツを中火で片面2分ずつほど焼いて足りだす
⑦にんじん、スナップエンドウを同様に焼く。キャベツよりも少し長めに焼くとよい
⑧お皿にさわらと野菜を盛り付け、ドレッシングをかけて完成
さわら・たけのこ・三つ葉と春の旬をぎゅっと詰め込んだ優しい味の一品。三つ葉以外にも、春が旬のほかの青菜を使用しても美味しくいただけます。
さわらとたけのこの葛煮
材料 4人分
さわら 4切れ
たけのこの水煮 2個(約200グラム)
根三つ葉 1束
酒 大さじ2
塩 少々
だし汁 3カップと1/2
しょうゆ 大さじ2と1/2
みりん 大さじ2と1/2
片栗粉 適量
①さわらは半分に切って、酒・塩を振り10分ほど置く
②縦に4等分したたけのこを鍋に入れ、ひたひたの水で煮、煮立ったらざるにあげておく
③三つ葉を約4センチの長さに切る
④だし汁・しょうゆ・みりん・②のたけのこを鍋に入れ、煮立ったら弱火にしてふたをして10分ほど煮る
⑤さわらから出た水分をキッチンペーパーなどでふき取り、片栗粉をはたく
⑥鍋に粉をはたいたさわらを加え、ふたをせずに5分ほど煮る
⑦三つ葉を加え、しんなりしてきたら完成
旬のさわらと桜そばを使用した、見た目も春らしい一品。簡単ですがおしゃれな見た目に仕上がるのでおもてなし料理としてもおすすめです。
桜そばの揚げさわら乗せ
材料 4人分
さわら 4切れ
片栗粉 大さじ1
小麦粉 大さじ1
桜そば 2人前
大根おろし 適量
青ネギ 適量
麺つゆ 適量
わさび(お好みで) 適量
①さわらは塩をふって10分ほど置き。水分をふき取っておく
②さわらに小麦粉と片栗粉をあわせたものをはたく
③袋の表示通りに桜そばをゆで、水洗いをしてざるにあげる
④180℃に熱した油で②のさわらを揚げる
⑤器にそばを盛り、さわら、大根おろし、ねぎの順に乗せ、食べるときにめんつゆをかける。わさびはお好みで。
さわらは傷むのが速く、身崩れしやすい魚なので物流の発達した今でも地元以外では刺身用として流通することがほとんどありませんが、実は旬のさわらは刺身の王様と呼ばれるほど美味しい魚なのです。岡山県では新鮮な旬のさわらを刺身として出してくれるお店もあるので、岡山を訪れた際には是非一度ご賞味ください。
いかがでしたでしょうか。今回は寒鰆ではなく、春に旬を迎えるさわらにスポットをあてて春から初夏に楽しめるレシピをご紹介いたしました。たけのこも4~5月が旬の一般的なたけのこの他に、5~6月にかけて旬を迎える姫たけのこがありますので、時期によって使い分けてみるといいですね。姫タケノコは灰汁が少ないので、生で売っているものでも比較的使いやすいですよ♪
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