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山菜で知られているわらびあく抜きで使う重曹や調理方法まとめ

山菜のわらび料理は美味しいですね、わらびあく抜きをする時に重曹(じゅうそう)を使いわらびあく抜きをしますがその重曹の特性や、わらびに含まれる栄養素などをまとめてみました。いろいろな山菜のあくを抜き時に知っていると役立ちますね。

わらびとは

春から初夏にまだ葉の開いてない若芽(葉)を採取しスプラウトとして食用にするほか、根茎から取れるデンプンを「ワラビ粉」として利用する。ただし、毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統的な調理方法として、熱湯(特に木灰、重曹を含む熱湯)を使ったあく抜きや塩漬けによる無毒化が行われる。

わらびあく抜き

わらびあく抜き

森林内に出ることは少なく、火事、植林地などの攪乱(かくらん)されて生じた日当たりの良い場所に出現する。山腹の畑地周辺などにもよく出て、大きな集団を作る。

この名は同時にシダ類の代表的な名として流用され、たとえばイヌワラビ、クマワラビ、コウヤワラビなどがある。

牛や馬、羊などの家畜はワラビを摂取すると中毒症状を示し、また人間でもアク抜きをせずに食べると中毒を起こす(ワラビ中毒)。

重曹とは何か

重曹の特性

重曹とは炭酸水素ナトリウム(NaHCo3)の別名で重炭酸曹達の略称です。重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ、酸性炭酸ナトリウムとも呼ばれています。加熱すると水と二酸化炭素を放出し、270℃で無水炭酸ナトリウムになります。弱アルカリ性であるため、使用後はそのまま下水道に流しても環境に悪影響を与えるということがありません。

保存する際は密閉して風通しのよい冷暗所に置いておくのがよいでしょう。時間がたつと性質が変化します。掃除、洗濯には問題ありませんが入浴、飲食はやめたほうが良いです。

料理に使える重曹

わらびあく抜き

食用としては真っ先にベーキングパウダーを思い浮かべる人もいるでしょう。カルメラ焼きを作るためのふくらし粉として有名です。また、どら焼きやホットケーキの材料としても欠かせないものです。

わらびのあく抜きの仕方は、そのまま重曹をふりかけ、わらびが隠れるくらいまで熱湯を入れ、一晩置き、水洗いをしたら終わります。硬い繊維質の食材を柔らかくするには食材に振りかけ1、2時間放置した後、よく洗い流せば柔らかくなります。

わらびあく抜き

工業用の重曹

わらびあく抜き

工業用の重曹は純度が低いため服用に適さないと言われています。こちらの重曹は家庭では主に掃除用に使う方が良いでしょう。工業用としては消火器、製紙、金属表面処理剤の材料であり、精密機器の洗浄に使われます。

船底に張り付いたフジツボの除去や、デッキ、ガードレールやトンネルの壁、鉄塔、配管、タンク、厨房、レンガ、建物の外壁、落書きの除去といった清掃にも使われています。

家庭でも簡単な消火器を作れます。大きな入れ物に重曹を入れ、ガスレンジの近くに置いておき、火災が発生したらすぐ、火に向け重曹を一気にかぶせます。

わらびあく抜き

農業にも使われる重曹

わらびあく抜き

2003年の農薬取締法改正により、重曹は特定農薬と指定を受け、現在はうどん粉病対策や除草剤として使われています。家畜の飼料の配合や夏場において弱っている牛の胃の中の微生物を活発化させます。鶏は夏の間、体温調節のために呼吸によって炭酸ガスを放出し、血液中のphが低下するのでこれを安定させるためにも使われています。

ガーデニングでも使い道があり、アジサイのようなアルカリ性を好む植物を育てる際には、水1リットルにおおさじ2~4杯程度の重曹水を水やりしておきます。ただし始めのうちは様子見ということで薄めの重曹水から始めたほうが良いでしょう。トマトを育てる際には、根元に重曹をまいておくとトマトの酸度が下がって甘くなり、そのうえ害虫が寄り付かなくなります。

わらびあく抜き

わらびあく抜きの方法 (重曹)

1.わらびがすっぽりと入るぐらいの鍋を用意し、たっぷりと浸るくらいの水を沸騰させます。

わらびあく抜き

ワラビは穂先部分を取り除き、根元の方を1cmくらい切り落とします。
穂先はアクが強く、食べた時ボソボソするので取り除きます。根元の方は新しい切り口にすると、アクが抜け易いようです。

わらびあく抜き

2.沸騰したら、わらびを入れて、すぐに重曹を大さじ3杯ぐらい振りかけ10秒ぐらいで火を止めます。
(全体に重曹水が馴染むように上下をかえしてください)
※柔らかめの仕上がりにしたいときは、火を止めるタイミングを20秒ぐらいにするとよいです。

わらびあく抜き

3.火からおろし、そのまま自然にさまし、一晩置いておきます。
(わらびが水面から出ないようにしてください)

4.そのあと、きれいな水に換えてそのまま水にさらしておきます。

5.食べる分だけ水からあげて調理してください。
(2日以内位に食べきるようにしてください。それ以上になると風味が抜けてしまいます。)

わらびあく抜き

わらびあく抜きのワンポイント

・重曹を入れてから火を止めるまでの時間が長いと、わらびがドロドロになってしまいますので、ご注意ください。

・水洗いした後、輪ゴムで束ねておくと扱いやすいです。

・お湯が熱すぎたり重曹が濃すぎると、わらびが溶けてしまい、食感を損ないます。苦味が苦手な方、やわらかいのが好みの方は、あく抜き後、調理する時に下茹でするなどして調節してください。

わらびあく抜き

重曹を使わないわらびあく抜きの方法

ベーキングパウダーを使う(わらびあく抜き)

容器ににワラビを入れ、上からベーキングパウダーを大さじ1振り掛けます。
その上からワラビがひたひたになる位に 沸騰したお湯をかけ1晩置きます。
水を2~3回交換して少し食べてみて、えぐみがなければアクが抜けてます。

小麦粉と塩(わらびあく抜き)

小麦粉と塩を使ったわらびあく抜き方法

用意するもの:水5カップ・小麦粉大さじ4・塩小さじ2
この量はわらびの量で調節します。これでだいたいわらび軽く一握りくらいです。
1.水に塩と小麦粉を入れて完全に溶かす
2.それを鍋に入れてから沸騰させる(沸騰させてからでは小麦粉が溶けないので要注意)
3.鍋にわらびを入れ、再度沸騰したら弱火にして3分間ほど煮る
4.わらびを取り出して流水に10分間くらいさらす

米ぬかで行う(わらびあく抜き)

米ぬかが家にある場合は、米ぬかでもあく抜きは可能です。
方法は、重曹と同じ要領で、わらびに米ぬかをまぶしてから熱湯をかけて、浸けておきます。

米ぬかの量が少ないとあくが抜けきらず苦味が残ってしまいますので、米ぬかはたくさん使用するようにしましょう。

わらびの栄養素(わらびあく抜き)

わらびあく抜き

わらびに含まれている成分で、含有量が多いのはビタミンB2、ビタミンE、カロテン、食物繊維
などがあげられます。

皮膚や髪の再生や細胞の老化を防ぐ効能

ビタミンB2は皮膚や髪の再生に関与しています。

そしてビタミンEは細胞の老化を防ぐ効能があるので、一緒に摂取できるわらびは若々しさを引き出してくれそうですよね!

わらびあく抜き

動脈硬化やがん予防

もともとビタミンEは 抗酸化作用があるため、活性酸素が増えるのを防ぐ効果があり、
それが動脈硬化やがん予防に繋がります。

もはや、がんも老化現象のひとつなので、意識して食べると良いかもしれませんね。

わらびあく抜き

わらびあく抜き重曹のまとめ

わらびあく抜き重曹をまとめてみました。
山菜のわらびって美味しいですよね。シャキシャキした歯ごたえ、トロっとした舌触り、独特の食感はクセになります。重曹はわらびだけでは無く色々な山菜のあくを取るのに必要なので調理の仕方を覚えておくと便利ですね。

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