アレンジ料理は無限大！切り干し大根でアレンジ活用術ご紹介

切干大根とは、寒くて乾燥した季節に大根を細く切り、天日で干して乾燥させた食材です。乾燥して出来上がった切干大根は、生の大根と比較して1／10程のかさになります。日光を浴びることで大根の糖化が進み、栄養価が凝縮されています。
また、関西以西の地域では切り干し大根は「千切大根」と呼ばれています。

まず、切り干し大根食自体が乾物なので、菌の増殖がなく長期保存ができます。賞味期限を心配せず料理できます。コストもさほどかからず食費まで抑えられる優秀な食材ですね。

一見、切り干し大根はアレンジが難しそうですが、実は様々なアレンジ方法があるのです。乾物料理は副菜で用いられますが、メインディッシュから食べごたえのあるおかずにもアレンジ可能ですよ！

切り干し大根を干すと甘くなるのは、水分が抜け、含まれている酵素の活性化によりうまみ成分が生成されて味が凝縮するためと考えられています。
野菜に含まれるアミラーゼという酵素のが、でんぷんを分解し、ぶどう糖や麦芽糖などの糖が作られるので甘みが増します。

干した大根は、カルシウムは15倍、鉄分は32倍、ビタミンB類は10倍にもなり、栄養を効率良く摂ることができます。

切り干し大根の効能としては、以下のものがあげられます。
・肝臓や胃腸機能を回復し食欲を増進させる作用
・保温作用

また、切り干し大根には、食物繊維が豊富で、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ、少量でも満腹感が得られます。

食物繊維の効能として以下のものがあります。
・コレステロールを体外に排出する作用
・便秘の改善作用

・切干大根 ：３０g（一袋）
・プレーンヨーグルト ：１００g

〈作り方〉
切り干し大根を適当な長さに切り、ヨーグルトを絡めて一晩冷蔵庫に入れて一戻します。
このベースに様々な材料を加えるだけで美味しいサラダアレンジが可能です。

・きゅうり ：１本
・ツナ缶 ：２缶程
・醤油 ：大さじ１

きゅうりは千切り、ツナ缶は汁気を軽く切っておく。
ヨーグルトと絡めて一晩おいた切り干し大根にこれらを混ぜ合わせ、醤油で味付けしたら完成です。

ツナのコクもあり、しかしさっぱりと食べれる和風サラダにアレンジできます。

・ニンジン：適量
・カニかま：４本位
・塩：適量
・コショウ：適量

ニンジンは千切りにします。カニかまはある程度ほぐしておきます。
ベースと混ぜて塩コショウで味を調えて完成です。オリーブオイルを加えても美味しいですよ。

カニかまとニンジンの食感がいいアクセントになる意外と深い味のサラダにアレンジできます。

・キャベツ ：2〜3枚
・キュウリ：1本
・パセリ：適量
・マヨネーズ ：大さじ3
・酢：小さじ1
・塩：適量
・コショウ：適量

野菜はよく水気を切ります。キャベツはざく切りに、キュウリは細切りに、パセリは茎をとり細かく切っておきます。
ベースに混ぜてマヨネーズ・酢・塩コショウで味付けして完成です。

さっぱりとコールスローサラダ風にアレンジできます。

・米：３合
・水：適量
・切り干し大根 ：３０g

お米はとぎ、水を3合より少し少なめに入れて、しばらく浸します。
※ 他に野菜を入れる場合は、野菜からも水分が出るため2.5合くらいの水の量にするといいです。

切り干し大根はあらかじめ水で戻しておきます。戻ったらよくしぼり5mmくらいの長さに切っておきます。これを炊飯器に入れて炊き込みます。様々な味つけでアレンジ可能です。

・玉ねぎ：1／2個
・ニンジン： 1／2本
・しめじ：1／2パック
・コンソメキューブ：3個
・バター：20g

野菜はすべて大きめのみじん切りに切ります。
ベースに刻んだ野菜、コンソメキューブ、バターを入れて炊飯スイッチを入れて待つだけです。

切り干し大根にもしっかりとコンソメの味が染み込んで、洋風な炊き込みご飯にアレンジできます。

・芽ひじき：大さじ1
・ツナ：1缶
・ニンジン：１/３本
・めんつゆ(3倍濃縮) ：大さじ3

ニンジンは細切りにします。ツナ缶は汁も丸ごとベースに入れます。この時はベースの水分量を2,5合くらいに調整します。あとは他の材料もベースに混ぜて炊飯器のスイッチを入れて待つだけです。

和風で王道の炊き込みご飯ですが、ツナと野菜のコラボが絶妙な炊き込みご飯にアレンジできます。

乾物はなんといっても栄養価も高くて保存可能なのがありがたいですね。
水に戻す時から水でなくヨーグルトなどでも戻すと普段とは違うおいしさの切り干し大根にもなります。

切り干し大根は和食だけでなく、様々なお料理にアレンジできるのです。上記でご紹介した以外にもパスタやオムレツなど、アレンジ次第で主食にも大変身できます。あと一品困ったときなどに、家のあり合わせで上手にアレンジして料理してみてください。