2016/02/13
にゃに
栄養価の高い人参は、健康効果も高く緑黄色野菜の王様と呼ばれている程。色も鮮やかなので料理の中に入っているだけで華やぎます。そんな魅力的な野菜。今回は人参の栄養について調べてみたいと思います。合わせて健康効果や、食べ方なども紹介していきます。
人参はセリ科の野菜で、食用としてだけでなく古くから薬用としても使われていました。
原産地はアフガニスタンで、伝わったルートにより、東洋人参と西洋人参に分けられているようです。
東洋人参には金時人参、島人参、黒人参などが、西洋人参には紫人参、五寸人参、ミニキャロットなどがあります。
品種によっても栄養価は違っていたりするようです。
人参に含まれる栄養
・β-カロテン
・ルテイン
・アスコルビナーゼ
・カリウム
・ルテイン
・食物繊維
・リコピン
・鉄
・カルシウム
・ビタミンE
・ビタミンC
・ビタミンB群 など
人参にはビタミンやミネラル等の栄養も豊富で、食物繊維まで含まれます。まさに緑黄色野菜の王様と言えますね。また、紫人参にはポリフェノールのアントシアニンや、金時人参には一般的な人参よりもリコピンが豊富など種類によっても違っているんです。
人参の健康効果
・美肌効果
・便秘解消
・目の健康保持
・免疫力アップ
・高血圧予防
・動脈硬化予防 など
栄養価が高いからこそ、健康効果も高い人参。古くから薬用として使われていたことにも納得です。
人参にはβ-カロテンが多く含まれています。β-カロテンは体の中でビタミンAに変換することができ、これは皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあります。
またβ−カロテンは抗酸化作用が強く紫外線によって作られた活性酸素を無効にする力があります。そのためシミやそばかすの原因にもなるメラニン色素の生成を抑制してくれるのです。
人参にはペクチンという食物繊維が含まれています。ペクチンには整腸効果があり便秘を解消してくれる効果に期待できます。
また、食物繊維は消化されずに腸に届くため、腸に溜まった老廃物をきれいに外に排出してくれるのでデトックスとしての効果もあるのです。
人参のβ−カロテンはビタミンAに変化されますが、ビタミンAは網膜で光を感じるために必要なロドプシンの構成成分でもあります。そのため、眼精疲労や夜盲症の予防に効果があるとされています。
また、ポリフェノールのルテインも含まれているので抗酸化作用で紫外線などの刺激から目を保護する効果もあります。
βカロテンがビタミンAに変わることで免疫力アップにも繋がっています。ビタミンAには喉や皮膚の粘膜を正常煮保持する効果もあります。
その結果、口内炎や風邪の予防になったり、免疫力を高めてくれるのです。
人参にはカリウムが豊富に含まれています。血圧が上がる理由として血中ナトリウムが多くなることが挙げられますが、実はカリウムはナトリウムとバランスよく存在するため、ナトリウムが多いとカリウムが排出してくれるのです。
その結果、血圧の上昇を抑え、高血圧予防に繋がっているのです。
動脈硬化の原因として血中の脂質が酸化することで起こりうると考えられます。これは活性酸素によるものです。しかし抗酸化作用の強いβ-カロテンは体内の活性酸素を除去するため血管を若々しく保つのです。
そのため、動脈硬化の予防に繋がり、血栓などが作られにくくなるので脳梗塞や心筋梗塞などの病気の予防にもなっているのです。
人参に含まれるβ-カロテンは油に溶けやすい性質を持っています。そのため、β-カロテンの吸収率がアップするのです。千切りにして油で炒めるなどの調理でしっかり栄養を取ることができそうです。また皮にもβ−カロテンは多く含まれているので皮も使ってしまいましょう。
しかし、油と相性がいいとは言え、油の摂り過ぎは中性脂肪を増やしてしまうことにもなるので、油の量は小さじ1杯程度にしておきましょう。
人参は油との相性はいいものの、200℃の加熱では時間が経過するとβ−カロテンの量が減ってしまうようです。そこで煮物です。煮物であれば100℃を越えることがなくβ-カロテンの量が減らないのです。
また鶏肉などを使えば肉から脂も出て吸収率のアップにもつながります。
人参はすりおろしジュースとしても摂取することができます。生であれば加熱でβカロテンが壊れる心配もなくなります。
材料
・人参
・レモン汁又はお酢
・はちみつ(お好みで)
・水
ミキサーに好きな量を入れて撹拌すれば完成です。しかし人参にはビタミンCを酸化させる酵素「アスコルビナーゼ」が含まれます。加熱では酵素は失活しますが、すりおろすと働きが活発になるので、クエン酸を含むレモン汁やお酢などを加えると活性を抑制できます。
今回は人参の栄養について調べましたがいかがでしたでしょうか?人参はビタミン・ミネラルが豊富で健康効果が高いことが分かりました。しっかり栄養を摂るためにも調理方法に注意して人参のいいところをたくさん吸収しましょう。
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