今、注目のペーパーレス、陶器、ワイヤー等のドリッパーと使い方
2016/05/24
ふわ
2016/07/10 更新
ドリップコーヒーはよく知られていますが、自宅でドリッパーを使ってドリップして飲んでみると「何だかあまり美味しくない」という経験はありませんか?そこで今回は、美味しいドリップコーヒーを入れる使い方のポイントと目から鱗のドリッパーの使い方をご紹介します。
コーヒー豆とお湯、そしてドリッパーの使い方をマスターすれば入れられるドリップコーヒーは最新のデジタル技術ではないからこその暖かみを感じさせますね。
形も素材も色々
一口に「ドリッパー」と言っても、一般に販売されているドリッパーはメーカー各社その形も素材も色々です。
ドリッパーの形によっても抽出されるコーヒーの味が変わります。
コーヒーの好みは千差万別で、濃いコーヒーを好む方もいれば、あっさりとしたコーヒーが好きな方もいらっしゃいます。
美味しいドリップコーヒーを楽しむには、好みの味が抽出できるドリッパーを選んで、使い方をマスターすることがポイントです!
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
台形型と円錐型
形状としては大きく分けて台形型と円錐型があります。基本的な使い方は変わりませんが、この形状の違いでコーヒー豆とお湯の接点が形状によって変わってきます。
初期のコーヒードリッパーは台形型で、お湯とコーヒー豆が広く広範囲に接します。
一方近年登場した円錐型ドリッパーはお湯とコーヒーの接地面積が狭く、比較的ストレートな流れで抽出されます。
穴の数・大きさに個性が表れる
台形型のドリッパーであれば穴の数、円錐型のドリッパーであれば穴のサイズが味を大きく変える要素となります。
穴の数が少ない、穴が小さいほどドリッパーの上にとどまる時間が長いので、濃いめに抽出されます。穴の数が多い、穴が大きいほどあっさりした味わいになります。
ドリッパー使用時の注意点としては、穴が大きさによってドリッパーにお湯を注ぐ量やタイミングが変わることです。使い方にも影響する要素なので、ドリッパーを選ぶ時は要チェックです。
ドリッパー内側に付いている線状の凹凸を「リブ」と呼びます。
ドリッパーの使い方には影響しない単なるデザイン上のおしゃれポイントと思いきや、このリブは味に大きく影響するポイント!お湯の流れをコントロールをする重要な働きをするんです。
写真左と右のドリッパーを比較してみると、右のほうがお湯が豆に接する時間が長いことがわかります。
ストレートとフリル状
台形型・円錐型のそれぞれにあったフィルターを使うのは基本になりますが、それ以外にもフィルタにはチェックポイントが!
よく見かけるのは平面のフィルターでドリッパーに添わせた使い方をするものですが、円錐型のドリッパー用にフリル状のドリッパーもあります。
使い方は円錐型のドリッパーにセットするという通常のフィルタと同じですが、お湯を注いだ時に、効率よくお湯とコーヒー豆が接する形状になっています。さらに空気の抜けが良く、ドリップが早く落ちやすいという特徴もあります。
ドリッパーの使い方で目新しいことはないかもしれませんが、一つ一つの基本に忠実であることが美味しいドリップコーヒーを入れるためのポイントです。
ドリッパーの使い方を再確認してみましょう!
お好みのコーヒー豆を探しましょう。コーヒーの産地や焙煎方法により同じ使い方をしても味が変わります。好きな銘柄と販売店を見つけると美味しいコーヒーが楽しみになります。
ご自宅にミルがあればドリップの直前に、なければペーパー用に挽いたものを購入しましょう。
ドリッパーにフィルターをセットし、コーヒー豆を杯数分セットします。
コーヒー豆10gに対して120cc〜180ccの抽出が可能です。きちんとコーヒー豆を計って入れるだけでもドリップコーヒーが格段に美味しくなりますよ。
一度に全てのお湯を注ぎ込むのではなく、コーヒー豆全体に染み渡る程度のお湯を加えて30秒から1分ほど蒸らす時間をおきます。
このひと手間が、美味しいドリッパーの使い方ポイントの1つです。
ドリップコーヒーの使い方で最も味に影響するのがこのお湯の注ぎ方です。中心から外側に向かって渦を描くようにお湯を注ぎます。ドリッパーからドリップが落ちるスピードとお湯を注ぐスピードが同じ程度になるのが理想です。
この時、フィルターに直接お湯をかけないように注意しましょう!
ドリッパーに予定以上にお湯を注いでしまったという経験は1度くらいあるのでは!?
ドリッパーを外すタイミングは、セットしたコーヒーの抽出量に達した時です。ドリッパーにまだお湯があっても外してしまうのがドリッパーの使い方ポイントです。
温めておいたお気に入りのカップに抽出したてのコーヒーを注ぎ、美味しくいただきましょう。
台形型三穴ドリッパー
国内で最も普及しているドリッパーの形が「カリタ」式です。
深めのリブでお湯の通りが良く、3つ穴で抽出速度が速いため、雑味のないあっさりとした味わいになります。ドリップの抽出速度が最初と最後で変わるため、美味しいコーヒーのための使い方には習熟が必要です。
円錐型ドリッパー
円錐型ドリッパーといえばハリオを思い浮かべるほど広く知られている形状のドリッパーです。
リブが斜めにカーブを描くように入っているため、円錐状のドリッパーでも基本的な使いかでコーヒー豆とお湯が広く接するのが特徴です。
素敵なデザインも人気の理由です!
ドリッパーというとコーヒーを入れるための道具というイメージがありますが、意外なことにお料理やお菓子作りにも応用した使い方ができるんです。
意外な使い方3つをご紹介します。
<作り方>
①ドリッパーにフィルタをセットして鰹節をのせます。
②上からゆっくりと熱湯を注げば、鰹出汁の出来上がりです。
鰹出汁を撮ろうと思うと、大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かしてと手間がかかる印象がありますが、このドリッパーの使い方ならとっても簡単。フィルターに出汁を取った後の鰹節が残るので、お片づけも楽々です。
熱湯を通した鰹節は和え物など他の料理に再利用可能。まさに一石二鳥のアイデアです。
<作り方>
①ドリッパーにフィルターをセットし、生卵を落とします。
②フィルターをドリッパーから外し、熱湯を沸かした鍋側面に立てかけます。
③1分ほど加熱後、フィルターの口を窄めながらお湯に沈め4分〜5分ほど待つとポーチドエッグの出来上がりです。
お湯に直接落とすポーチドエッグは落とす高さを間違えるとお湯が跳ねたり、白身が散らかったりと失敗ばかり。ドリッパーの使い方を工夫するだけで、ぶきっちょさんでも成功率100%です。
<作り方>
①ドリッパーフィルターをセットし、お好みのヨーグルトを入れます。
②ラップをし、ドリッパーごと冷蔵庫に入れ、3時間〜6時間程度時間をおきます。
(長時間水切りを行うほどしっかりと水分が抜けます。)
寝ている間にホエイがドリップされ、まるでレアチーズのようなしっとりとした水切りヨーグルトが完成します!
この方法なら布巾やクッキングペーパーとザルを使ってコス水切りヨーグルトと違い、ドリッパー使いの水切りヨーグルトはホエイも逃さず活用できます。
まさに目から鱗の使い方、オススメです。
香しいコーヒーの香りを嗅ぐと、気持ちの良い朝を迎えリラックスすることができますよね。
基本の使い方をマスターするだけで美味しいコーヒーが入れるとは、ドリップコーヒーも奥が深いです。ぜひ使い方をマスターして、美味しいコーヒーを楽しんでください。
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