魚の稚魚の“しらす”で、魚の栄養を丸ごととれるレシピ5選紹介!!
魚の内臓の生臭さが苦手な人でも食べられる”しらす”。まさに魚の栄養を丸ごと摂取出来てしまう優れものです。魚は栄養が豊富ですから、その稚魚の“しらす”も栄養価がとても高くなります。そんな栄養価の高い“しらす”の美味しい食べ方5選紹介します。
“しらす”とはウナギ、アユ、イワシの稚魚の総称です。主にカタクチイワシの稚魚です。
海で孵化した“しらす”は、透き通っています。これは大きな魚から身を守るためのようです。
“しらす”と呼ばれるのは、主に2cm程度の大きさのものまでです。それ以上になると呼び方が変わります。
“しらす”の水揚げ量の多い地域は?
兵庫、静岡、大阪で日本の漁獲量の約50%を占めています。
“しらす”の収穫の時期は?
カタクチイワシは1年中産卵をするので、“しらす”も1年中獲れますが、旬は春と秋の2回あります。
5月~6月の春の“しらす”はプリプリとした触感を楽しむことが出来て、10月~11月の秋に獲れる“しらす”は、適度に脂がのっていておいしいです。
“しらす”の栄養は何といってもカルシウム
“しらす”は、何といっても魚一匹ままを食べるのですから、栄養としてはカルシウムがたくさんです。
“しらす”の自慢できる栄養のカルシウムは、骨の成長や骨の強度維持を保つために大切な栄養素です。
“しらす”の栄養のカルシウムは、他にイライラを抑えてくれる働きがあります。他にも血液の凝固に関わっていたり、筋肉の曲げ伸ばしやホルモンの分泌・伝達に関わる栄養素です。
小皿1杯(100g)のしらす干しで、1日分のカルシウム(約500mg)が摂れます。
”しらす”の栄養はDHAやIPAとEPAもいっぱい!
“しらす”の栄養のDHAやIEPとEPAは不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は血中コレステロールを下げて、血液をサラサラにしてくれます。
“しらす”の栄養素のDHAは、子どもの大脳の発育にはなくてはならない栄養素です。この栄養素が不足すると、脳の活動が低下すると言われています。
“しらす”の栄養にはタウリンもあります
“しらす”の栄養素のタウリンは、消化作用を助けたり、神経伝達物質としても作用します。
この栄養素のタウリンを多く含んでいるほかの食品は、タコやサザエ、牡蠣、まぐろの血合いなどです。
その他の効果として、栄養素のタウリンには、コレステロールを減らす働きや、肝機能の働きを高める働きがあるので、二日酔いに効果があるほか、血圧の上昇を抑制する効果もあります。
“しらす”の栄養にはトリプトファンもあります
“しらす”の栄養素のトリプトファンは、アミノ酸の一種で、必須アミノ酸の一つです。この栄養素は、脳内の伝達物質のセロトニンに影響します。
この栄養素が不足すると鬱や不眠など様々な病気を引き起こします。反対に過剰に摂取すると肝硬変の原因となります。
“しらす”の栄養にはメチオニンもあります
メチオニンには、肝臓の老廃物や毒素を体の外に排出して代謝を促進する働きがあります。
また、脂肪を乳化する働きもあるため、アルコールや脂肪の過剰摂取による脂肪肝を防いで肝機能を保護してくれます。
メチオニンは、毛髪の健康はもちろん、薄毛や男性型脱毛症、抜け毛対策を考える上でも重要視されている要素となっています。
“しらす”の栄養は他に
他の栄養素としては、ビタミンDも含まれています。カルシウムを吸収する際欠かせない栄養素です。さらにカルシウムの働きを調節するマグネシウムも含まれています。
上記の他、システィン、カリウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、レチノール、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンアミド、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸等が含まれています。
“しらす”の栄養素そのままにレシピ①
何といっても生しらすが美味しいのです。
生しらす丼
材料 (2人分)
生しらす 100g
刻み海苔 お好みで
ねぎのみじん切りお好みで
わさび お好みで
卵黄 2つ分
醤油 お好みで
白ごま お好みで
白飯 2膳分
作り方
1 生しらすを用意します。
2 丼に盛ったご飯の上に(お好みで、白ごまを載せても美味しいです)
3 刻み海苔を敷き詰めて、しらすを盛り付けます。
4 中央に卵黄を落とします。
5 ネギを散らします。
6 わさびをのせて、しょうゆをたらしたら、できあがりです。
“しらす”の栄養素そのままにレシピ②卵とじ
生しらすと玉ねぎの卵とじ
材 料(3人分)
生しらす 300g
玉ねぎ 1個
三つ葉 6本
卵 2個
======だし汁======
水 1カップ
●白だし 大さじ1
●醤油 大さじ1/2
●お酒 大さじ2
☆七味唐辛子や山椒(お好みで)適量
作り方
1 フライパンに水と●の調味料を入れて火にかけます。
2 薄切りにした玉ねぎを入れて、煮込みます。味をみて、薄ければ塩、醤油で調節します。
3 玉ねぎに火が通ったら、生しらすを入れて、さっと火を通します。
※普通のしらすでもOKですが、その場合は塩分があるので、調味料の量を調節して下さい。
4 まだ半生の内に、溶き卵を入れて蓋をします。蒸し煮にします。お好みの卵の固さに仕上げて下さい。
5 4cm幅に切った三つ葉を乗せて、少し蒸らして出来上がりです。
6 お好みで七味唐辛子や、山椒をかけてお召し上がり下さい。
“しらす”の栄養そのままにレシピ③お吸い物
しらすととろろ昆布のお吸い物
材料: 一人分
万能ネギ 2本 (5本=30g)
しらす干し 大さじ2
(大さじ1=5g 1カップ=60g)
とろろこんぶ 10g
湯 3-1/2カップ
作り方
1 万能ネギは斜め薄切りにする。
2 お椀にしらす干し・とろろこんぶ・(1)の万能ネギを入れ、熱湯を注ぐ。お好みでしょうゆで味をととのえる。
“しらす”の栄養そのままにレシピ④パスタで
春キャベツとしらすのペペロンチーノ
材料 (2人分)
春キャベツ 4枚
しらす 80g
にんにく(みじん切り) 大さじ1
鷹の爪 1~2本
パスタ 200g
■ 調味料
塩胡椒適量
粗挽き黒胡椒(お好みで)少々
オリーブオイル 大さじ2
作り方
1 にんにくはみじん切りにし、キャベツは食べやすい大きさにカットします。鷹の爪は種を取り除いておきます。
2 フライパンにオリーブオイル大さじ1とにんにく、鷹の爪を入れ火にかけ香りを出します。
3 しらす、キャベツの順に炒め塩胡椒を振り、パスタの茹で汁をおたま1杯程入れて火を弱めます。
4 アルデンテにボイルしたパスタを加え良く混ぜ、オリーブオイル大さじ1を回し入れ良く混ぜたら完成です。(味を確認します)
“しらす”の栄養そのままにレシピ⑤かき揚げ
生しらすのかき揚げ
材料 (6枚分)
●大葉 8枚
●生しらす 1パック
●片栗粉 1/4カップ
●揚げ油 適量
●塩 適量
(A) ●卵 1コ
●水 50cc
●薄力粉 1/4カップ
作り方
(1) 大葉はせん切りにし、解凍した生しらすは洗って水気を切ります。
(2) ボウルに片栗粉と(A)を入れて混ぜ合わせ、(1)を加えてザックリ混ぜておきます。
(3) 揚げ油を熱し、(2)を6等分にし、中火でカラッと揚げます。塩でいただきます。
“しらす”の栄養についての記事はいかがでしたか?
何といっても“しらす”は、栄養がびっしり詰まっている食品と言って良いのではないでしょうか?
いろんな栄養が詰まっているので、小さいお子さんからお年寄りまで食べることが出来ます。骨の栄養、頭脳の栄養となる“しらす”を、美味しくいただいてみませんか。