もっちりした麺が癖になる♪北九州小倉の焼きうどんをご存知ですか？

九州の最北端に位置する福岡県北九州市。小倉（こくら）北区はオフィスビルや商業施設が立ち並ぶ北九州市の中心にあります。この小倉の誇るべき食ベ物が、なんと”焼きうどん”！”小倉焼きうどん研究所”というPR団体なども存在し、焼きうどんは町おこしの商品として大切にされています。

小倉の焼きうどんはご当地グルメの祭典、”B-１グランプリ”などにも出典しています。イベントの参加でじわじわとその名が広まりつつありますが、まだよく知らない人も多いのではないでしょうか？そこで、まずは小倉の焼きうどんの歴史や特徴からお話しましょう！

終戦直後の1945年（昭和20年）。今も現存する”だるま堂”で販売されたのが始まりとされています。当時焼きそば用の中華麺は高価で手に入らず、干しうどん（乾麺）を茹でて代用しました。これが好評で、乾麺を使う小倉の焼きうどんが定着したのです。

乾麺を使用するのが特徴的な小倉の焼きうどん。実はこれ以外にもユニークな定義があります。キャベツは北九州市の若松産、仕上げは小倉の地酒で・・・など全部で8項目。このうち、5項目は必ず入れるのが決まりなんだそうです。

北九州市の物を使ったりするなど、地元愛にも溢れた小倉の焼きうどん。では次に、おすすめのお店や、レシピなどをご紹介します！

小倉の焼きうどん発祥の店といわれる”だるま堂”。おばあちゃんが1人で切り盛りする、カウンター8席ほどのこじんまりとしたお店です。

具はキャベツ、玉ねぎ、ベーコンなどが入ってます。ソースはダシが効いたあっさり風味。量も軽めなので、おやつ感覚でも楽しめそうです。

メニューは焼きうどんの他、目玉焼きをのせた”天まど”とご飯（？）といたってシンプル。ビールとお酒も楽しめます。昭和レトロなだるま堂で焼きうどんを食べれば、懐かしい時代にタイムスリップ出来そうです。

おしゃれな雰囲気のお好み焼き店”いしん”。ゆったりとしたテーブル席は家族連れでもくつろげます。焼きうどんのメニューもバラエティーに富んでいて、どれにしようか迷ってしまいそう。

実はこちらのお店、2002年の”天下分け麺の戦い”というイベントに出場し、”富士宮やきそば”に勝利してるんです！その後、イベントに出典するメニュー作りに力を注ぎ、見事”小倉焼きうどんバトル2011”で優勝を飾りました！特注のウスター系のソースに豚の背脂を混ぜて炒めるのが特徴です。また”天まど”は、通常は目玉焼きをのせますが、こちらは甘みの強い温泉卵を使用。材料へのこだわりを感じる小倉の焼きうどんです。

大きめの鍋に水を入れお湯を沸かす。その間に具材を刻む。キャベツは幅3㎝位のざく切り、豚肉は1㎝位に細く、人参、玉ねぎ、椎茸はそれぞれ千切りにする。

①で沸騰したお湯の中にうどん（乾麺）入れて茹でる。茹であがったら麺を水で洗いぬめりを取り、冷水でしめる。

フライパンに油をしき、豚肉、人参、玉ねぎ、椎茸、キャベツの順によく炒める。火が通ったら、塩こしょうで味を調える。

③に②のうどんを入れる。めんつゆ、ウスターソースを混ぜ合わせ、汁気がなくなるまで強火でよく炒める。味をみてお好みで塩こしょうをする。仕上げに鰹節をからめれば、小倉風焼きうどんの完成です！

乾麺を使った焼きうどんのレシピです。干し麺はコシがあり、もちもちした食感が楽しめます。料理のポイントは茹であがった麺を冷水でよくしめること。こうすると、強火で汁気を飛ばす際に美味しく仕上がります。具材は牛肉や魚介類などでも合います。ソーセージを入れてあげれば、お子さんも楽しく食べられそうです。

いかがでしたか？小倉の焼きうどんのまとめでした。地元の人々に愛され続ける焼きうどんは、今後益々全国的に注目されていくように思います。

乾麺を使った焼きうどんはお家で手軽に出来るので、ぜひ挑戦してみてください。最後までお読み頂きありがとうございました！