食べるだけでなぜ痩せるの？舞茸の栄養は女性に優しい効果がいっぱい

舞茸（マイタケ）は担子菌門トンビマイタケ科のキノコで、世界中の暖温帯から温帯北部にかけて分布し、ナラ類、カシ類、シイ類といったブナ科樹木の大木の根株で心材に寄生して白色腐朽を引き起こす木材腐朽菌です。現在市場で売られているものはほとんどが人工栽培で、野生のものはごく少量。野生のものは、その希少性から高価で「幻のキノコ」と言われ、珍重されています。旨みが強く、また歯切れも良く、生食以外ほとんどの調理法でおいしく食べられるのが舞茸の魅力です。

舞茸はほとんどが水分で、カロリーは１００グラムあたり１６キロカロリーとかなり低いのですが、カロリーとは反比例して、栄養価は、ビタミン類やミネラル、食物繊維に富み、特に亜鉛、ナイアシン、ビタミンDを多く含みます。食物繊維を構成する多糖類βグルカン、マイタケＤフラクションの一部が含まれていたりと驚きの栄養価です。あまり聞きなれない珍しい栄養成分が多いのも特徴です。

舞茸にはきのこ類の中で舞茸にしかない成分MXフラクションがふくまれており、中性脂肪を減少させ、悪玉コレステロールを撃退します。またキノコキトサンという成分に内臓脂肪を減らす効果があり、お腹痩せに役立つ成分です。さらに脂肪を取り込んで、体内に吸収されるのを抑制する効果もあります。舞茸にはMDフラクションという免疫を活性させる成分が含まれており免疫力をアップさせ風邪予防、さらにアンチエイジングにも効果があります。舞茸にしかない栄養価に驚きです。

舞茸は食物繊維も豊富で便秘を改善数効果があります。特に日頃不足しがちな不溶性食物繊維が多く、単にお通じがよくなるだけでなく、排便の量が２，３倍に増えるのが特徴。排便量が多いということは、腸内細菌の働きが活発になり、過剰摂取になりやすい脂肪や糖分などを腸内細菌がどんどん分解し消費してくれるのです。毎日の習慣にすることで老廃物の溜まりにくい身体に。デトックス効果も期待できます。血液中の悪玉コレステロールの分解を促進させることにより代謝が上がり、体内に蓄積された内臓脂肪を減らし、脂肪を溜め込まない痩せやすい体質を作り上げることができます。ダイエットに効果がある栄養成分がしっかり摂取できます。

上でも述べたように、舞茸の健康成分は水に溶けやすい性質を持ちます。、炊き込みご飯で舞茸から出た栄養素を、ご飯がしっかり吸い込んだ炊き込みご飯は、その他の具材の栄養価と相乗効果も期待できます。季節のお手頃な野菜で作るとコストもかからず、舞茸の旨み成分でより美味しくなります。栄養満点で簡単で美味しく摂取できます。

旨みたっぷりの舞茸は食感もよく炒め物にぴったり。その中でも冬におすすめしたいのが、白菜と舞茸の中華炒めです。白菜と舞茸はどちらにも免疫力を高める栄養成分が豊富に含まれています。白菜は生でも食べられる食材、舞茸も火が通りやすいので時短メニューなのに、栄養満点なのが嬉しいですね。舞茸は和洋中どんな料理にも相性がよいので、炒め物など積極的に入れる事で舞茸にしかない栄養効果を、インフルエンザが流行する冬には特に積極的に摂取したい食材ですね。

舞茸ダイエットはとても簡単。１日５０ｇの舞茸を食事に取り入れるだけです。舞茸の健康成分であるMXフラクション、MDフラクションは水に溶けやすいのでスープなどでしっかり飲み干すことが重要です。ただし舞茸は食物繊維が豊富でお腹が緩くなってしまう恐れがあるので取りすぎには注意しなくてはいけません。舞茸は１パックが１００グラムで売られている物が多いので、１パックで２日分です。ダイエットは栄養が偏りがちですが栄養バランスがよい舞茸を摂取するだけなので、取り入れやすい上に、お財布に嬉しいダイエットですね。

舞茸を一日５０グラム摂取するだけのダイエットですが、摂取の仕方は注意しなくてはいけません。例えば、舞茸のバター炒めなど、せっかくカロリーの少ない舞茸を高カロリーのバターと摂取してしまっては意味がありません。また、ダイエットに有効な成分であるMXフラクションは、１３０度以上の熱を加えると分解されるため、長時間の調理は避けましょう。他にも、上で述べたように、MXフラクションは水に流れ出てしまうので、使用する場合は水洗いはせずにそのまま使うようにしましょう。これらの点に注意しておけば、効果的なダイエットになります。

舞茸にはマイタケプロテアーゼというタンパク質分解酵素が多く含まれているので、茶碗蒸しに生のまま入れると固まらなくなります。茶碗蒸しに入れる場合は、数分間加熱してから入れると固まります。逆にこの性質を利用し、細かく刻んだ生のマイタケを肉にまぶしてから調理することで、固い肉も軟らかくなり旨みが増します。他にも、舞茸は煮物、吸い物や卵とじなどには、料理そのものの色に影響を与えるので、出来上がりが黒っぽくなります。大切な栄養素が詰まった舞茸なので、料理に工夫をすれば、彩りも気になりません。

舞茸はきのこのなかでもトップクラスの味、香りを持つだけではなく、栄養的にみても文句なしです。最近では、栄養素の１つグルガンには抗エイズ作用があると学会で発表され話題になりました。このように、舞茸は食材として幅広く使えるだけではなく栄養価がとても高いことが分かります。舞茸の栄養価は女性だけでなく、骨粗しょう症予防の方、成長期の子供などは舞茸の栄養素の１つ、ビタミンDがカルシウムを運搬する役目を果たしてくれるので、牛乳などと一緒に調理して積極的に摂取するとよいですね。まだまだ舞茸の栄養成分には期待がもてます。