砥石の使い方を知ればトマトもねぎもスパッ!-身近な砥石の使い方-
砥石を知ってはいても、使い方には日頃縁がないという方も多いのではないでしょうか。しかし「もっと包丁が切れたらいいのに!」と思うことはありませんか?砥石の使い方を知れば、料理のストレスもぐんと軽減できます。そんな砥石の使い方についてご紹介します!
ご家庭で砥石を使って刃物を研ぐといえば包丁とハサミを研ぐことですよね。特に包丁は切れ味で料理の出来栄えや、調理の負担軽減につながります。砥石の使い方一つでお刺身の醤油の乗りが違うとも言われています。家庭での砥石の使い方にはような種類があるのでしょうか?
砥石の種類
荒砥石
刃の欠け、形を直すときに使用。
中砥石
切れ味が悪くなった時に使用。
仕上砥石
刃を滑らかにするときに使用。
家庭で使う砥石は中砥石がひとつあれば十分です。砥石の使い方を覚えてこまめに砥石で研ぎましょう。お手頃なお値段の包丁もよく切れ、愛着のある一本になることでしょう。
包丁は大きく分けて2種類に分かれます。「片刃」の和包丁と「両刃」の洋包丁になります。今お使いの包丁がどちらのものかさっそく確認して砥石の使い方をマスターしてみましょう!
包丁刃の種類
包丁刃の種類
出刃包丁、柳刃などいろいろありますが、「刃」そのものの種類は大きく分けて、両刃と片刃の二通りです。
両刃の特徴
・刃がまっすぐ切り込むので使いやすい。
・右利き、左利き用の区別なく使える。
片刃の特徴
・切ったときの食材の断面がきれい。
・右利き、左利き用で刃の向きが違う。
お使いの包丁は何刃だったでしょうか?万能包丁と呼ばれる、よくステンレスやセラミックで出来た包丁は一般的に両刃です。出刃包丁のように片側が斜めになったものを片刃と呼んでいます。
ハサミは片刃が向かい合い組み合わさっていますね。
お持ちの包丁刃がわかったら早速研いで見ましょう。砥石の基本的な使い方のレクチャーです。
砥石の使い方
①砥石の準備
砥石を30分程度水に浸ける。(砥石の種類により浸水時間が異なります)
②研ぎの準備
台の上に濡れ布巾または雑巾を敷いて砥石を置く。
③研ぎ開始
包丁を研ぐ。
両刃、片刃で研ぎ方が少し変わってきます。
両刃の場合の砥石の使い方
両刃の場合
刃を砥石にあて、10円玉2枚分の高さを保ち前後に動かし研ぐ。反対も同じように研ぐ。
力もスピードも必要ありませんが、角度が大切です。傾けて研ぐと刃も傾きます。研ぐときは安全のためにも柄をしっかり持ち、もう片方の手は包丁の腹に添えてくださいね。
片刃の場合の砥石の使い方
片刃の場合①
斜めになった側の刃を砥石にぺったり添わせて置きます。そのまま前後に動かし研ぐ。
片刃の場合②
ある程度研いだら、刃にかえりがつきます。反対側を数回研ぎかえりを落とす。
両刃と対照的ですが、とにかく刃を浮かさないことがコツです。刃がきれいに砥石に添わないのは刃のつきかたがゆがんでいるのかも。そんな時は専門店でみてもらいましょう。
両刃、片刃、共通する砥石の使い方
刃先は研ぎにくいですが、刃先の部分だけ「し」の字を書くように研ぎましょう。
砥石の使い方や手順そのものはとても簡単です。新しい包丁であれば刃も真っ直ぐなので、砥石デビューしやすいですね。今お持ちの包丁を専門店で研いでもらい、次の研ぎから砥石デビューしていくのもいいかもしれませんね!
使い方に気をつけていても、砥石も使っている間に、よく刃の当たる真ん中辺りがへこんできます。砥石の端から端まで満遍なく使えれば良いのですが、なかなか難しいですよね。へこんだ砥石では刃を真っ直ぐつけられません。へこんできたら砥石もお手入れしましょう。
へこんだ砥石のお手入れ方法
砥石のお手入れ方法
ブロックやコンクリートの上で、平らになるまで削ります。
ブロック等がない場合
外で作業が難しい場合は、ペーパーで削ることでお手入れできます。
へこみの確認方法
へこみがわかりにくければ、砥石に格子柄を描き、線が消えるまで削れば平らになります。
砥石をお手入れする『面直し砥石』というものもたくさん販売されています。砥石の面が平らであれば、研ぎの失敗も格段に少なくなります。砥石の使い方とお手入れをしっかりマスターしましょう!
砥石の使い方は難しくて・・と思われても大丈夫。簡単便利な研ぎ器から本格的に始める砥石までいろいろな商品が出ています。ライフスタイルや包丁にあった砥石を見つけてみましょう。
このひと箱で準備から研ぎまで!
砥石デビューにピッタリなキットです。収納容器は砥石を浸したりできます。
包丁にセットするだけ!
包丁に取付けるだけで刃の角度を保ちます。角度を気にせず砥石で研げます。
ハンディ砥石
刃に滑らせるだけ。研ぎ、仕上げの砥石が背中合わせで、手軽に砥石を体験できます。
包丁をスライドさせて研ぐ簡単なものから、初心者でも安心して砥石スタートできるキットまでいろいろあります。この機会に砥石の使い方を覚えてみませんか。
使い方を覚えると、とても便利な砥石です。時にはじっくり包丁を研いで料理を作ってみる。そんな時間が持てると素敵ですね!砥石の使い方はコツさえ覚えれば簡単です。包丁が切れると味わいも変わり料理に華を添えます。砥石の使い方をマスターして美味しい料理を作ってみませんか?