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納豆は食べ過ぎたらいけない食品?納豆について詳しく知ろう!

栄養素が高く、美容や健康にいいとされる「納豆」。毎日食べるのを習慣にしているという方も多いと思います。テレビ等で美容や身体にいいと言われるとついつい食べ過ぎてしまいますよね。ここでは納豆の栄養や食べ過ぎたらいけないのかなど納豆の性質についてご紹介します!

納豆とは

納豆の歴史

「納豆」という言葉が確認できた最古の書物は、11世紀半ばに書かれた「新猿楽記」という書物です。そこにはしっかりと「納豆」という漢字が書かれていて、このことから平安時代には既に存在していたことが推測されます。また戦国時代には、武将の蛋白源やスタミナ源として食べられており、江戸時代には京都や江戸に「納豆売り」という商売ができはじめた記録もあります。

さらに戦時中は軍用食として、終戦後は食糧不足だった日本人を救う栄養食として食べられていました。

納豆独特の香りの正体は?

納豆独特の強いにおい。苦手という方も多いのではないでしょうか?実は納豆の臭いは納豆菌が発酵している時の香りであり、その香りはなんと68種類の匂い成分から作られているんです!

代表的な匂い成分である「ピラジン」は、アーモンドやココア、味噌や醤油にも含まれる香りです。他にも「アンモニア」成分も含まれているので古くなり発酵が進んでしまったものや、製品管理が悪い場合などはこのアンモニア臭がきつくなるという特徴があります。

納豆の栄養とは

美容や健康にいいと言われる納豆。そんな納豆の特に注目しておきたい栄養素をご紹介します!

ナットウキナーゼ

納豆の中で特に注目したい栄養素は「ナットウキナーゼ」という成分です。これは納豆菌が作り出す酵素のことで、血液中に含まれるたんぱく質の一種である「フィブリン」を分解するという働きがあります。この働きによって血液はサラサラになり、血栓を予防できるのです。「血栓を予防する」ということは、脳梗塞などを防ぐことにも繋がります。健康に生きていくためには欠かせない成分なんですよ。

ムチン

納豆の特徴でもあるネバネバの成分のことです。他にもオクラや山芋にも同じ「ムチン」という成分が含まれています。

この「ムチン」は糖たんぱく質の一種で、身体の粘膜を保護する働きがあります。胃の免疫力を高めたり、鼻の粘膜を保護して風邪を引きにくくしてくれるので、忙しくて不規則な生活を送りがちな人や薬に頼りがちな現代人にとってはとても嬉しい栄養素なんですよ。

大豆イソフラボン

女性の味方として有名な「大豆イソフラボン」も納豆には含まれています。

これは女性ホルモンである「エストロゲン」と似た性質を持っているのが特徴で、摂取することにより不足した女性ホルモンを補ってくれるのです。この働きにより、肌の新陳代謝を促進してくれるので美肌効果が生まれ綺麗な肌を保ってくれます。他にも、髪や爪に潤いを与えたり、子宮内の膜を厚くして受精卵が育つような環境を整えてくれるのです。

ビタミンB2

納豆には「ビタミンB2」という成分が多く含まれています。

ビタミンB2は摂取したたんぱく質や炭水化物を体内で代謝できるエネルギー源に変える作用があり、スポーツをする人や体力を消費しやすい人にとっては欠かせない成分です。納豆1パックに含まれるビタミンB2の量はししゃも5尾分に相当します。納豆を食べるだけで非常に効率良く摂取できる成分なんですよ。

納豆のカロリーは?

1日3食3パック必ず納豆を食べているという方は過剰摂取状態と言えるかもしれません。納豆1パック当たりのカロリーは100カロリーになります。意外と低いと思ったかもしれませんが、これを運動量に換算すると、縄跳び30分、自転車30分にもなります。納豆の栄養は身体に良く、優れている食品ですが意外にも高カロリーと言えるのです。食べ過ぎには気を付けましょう!

納豆を食べ過ぎたらどうなるの?

納豆は身体にいいと思うとついつい沢山食べたくなってしまいますよね。では栄養豊富な納豆を食べ過ぎるとどうなるのでしょうか?

納豆の食べ過ぎによる副作用① 特定の疾患、薬を服用している場合は食べ過ぎ注意

納豆の原料である大豆には水溶性ビタミンであるビタミンB群が豊富に含まれていて、これは過剰に摂取しても尿として排出されるので人体に問題はありません。ですが、大豆には脂溶性であるビタミンE、ビタミンKという成分も含まれていて、この成分は摂りすぎると過剰症の危険があるのです。

ただし、健康な方がビタミンKを多少過剰摂取しても身体にそこまでの害はないという調査結果も出ています。

ですが、注意しないといけないのは血液の抗凝固剤である「ワーファリン」を服用している方や、血栓症の方は医師と相談し、食べるのを中止するか摂取量に注意しないといけないのです。

納豆の食べ過ぎによる副作用② 食べ過ぎは中毒症状を引き起こす

納豆には「セレン」という栄養成分が含まれています。セレンには抗がん作用があるだけでなく、強い抗酸化作用によって細胞の老化を防いでくれるという嬉しい効能があります。

ですが、この納豆に含まれるセレンを食べ過ぎてしまうと吐き気や嘔吐、肝機能不全などの中毒症状が起こる可能性があるのです!中毒症状が起こるには、1日当たりの摂取量が約730マイクログラム~750マイクログラム程度とされています。納豆は100g当たり約235マイクログラムのセレンが含まれているので、換算すると納豆5パック分に相当します。食べ過ぎなければ影響はないと言えるでしょう。

納豆の食べ過ぎによる副作用➂ 食べ過ぎは通風を引き起こす可能性がある

実は納豆を食べ過ぎると「痛風」になりやすいという噂があり、これは納豆に含まれているプリン体が原因で言われているのです。

納豆には100g当たり115mgのプリン体が含まれており、牛肉などは100g当たり70mgですので納豆には結構な量のプリン体が含まれていることになります。ただし、納豆1パックは50g程度ですのでプリン体は約57gほど。痛風患者のプリン体摂取制限は1日400mgとされているので、1日2パック程であれば問題ないと言えるのです。

納豆の食べ過ぎはいけないの? まとめ

身体にいい物は沢山摂取したいものですが、どんな食品でも食べ過ぎは良くないですよね。納豆も食べ過ぎてはいけない食品の一つです。特に特定の疾患や薬を服用している方には食べ過ぎは病状を悪化させる事にもなります。食べ過ぎには注意して、美味しく納豆を食べてください。

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