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フランスの田舎パン「パン・ド・カンパーニュ」のレシピをご紹介!

フランスの家庭で愛されている「カンパーニュ」 。大きな丸い形をしたカンパーニュは、ライ麦や全粒粉を使用しているので香りがとても豊かです。今回は、一般的なカンパーニュのレシピの他に、少し変わったカンパーニュのレシピなど色々なレシピをご紹介します!

フランスの家庭で親しまれる「カンパーニュ」

日本では、あまり馴染みがありませんが、フランスの家庭では主食のように親しまれている「パン・ド・カンパーニュ」。
カンパーニュは、小麦粉にライ麦や全粒粉を混ぜて大振りに作られたパンで、大きい物だと1kgを超える物もあります。
また、焼きたてより、冷めてからの方が味に深みが出て美味しくなると言われています。

素朴な美味しさ「ライ麦のカンパーニュ」レシピ

まずは、基本のカンパーニュの作り方。
専用のコルプ型を使って、本格的なカンパーニュに仕上げています。

準強力粉(リスドォル) 250g
ライ麦粉 50g
きび砂糖  5g
塩 4g
ぬるま湯 175g
ドライイースト 3g

素朴な美味しさ「ライ麦のカンパーニュ」レシピ(作り方)

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ①

ぬるま湯とイースト以外は混ぜておく。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ②

ボウルにイーストとぬるま湯を入れホイッポーで混ぜ、イーストを溶かす。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ③

①を入れスプーンで混ぜる。
まとまってきたらボウルの中で捏ねてひとまとまりになったら表面を張らせてラップをする。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ④

ヘラを使って下から上に折り畳む感じでパンチを入れる。
これを30分毎に3回行う。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑤

画像は3回目のパンチを入れて30分経過した所。

コルプ型に粉を振るっておく。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑥

優しくガス抜きをし丸め直し、綴じ目を上にしてコルプ型に入れラップをして40℃で30分発酵させる。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑦

発酵終了後。

250℃で予熱スタート。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑧

クッキングシートを下にしてそっとひっくり返しクープを入れる。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑨

210℃で30分焼いたら出来上がり。

「ライ麦のカンパーニュ」レシピ⑩

ローストビーフサンドにしました。

ナッツの食感がGOOD「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ

普通のカンパーニュでは物足りない方に、クルミとレーズンのカンパーニュ。
クルミの食感と、レーズンの風味がとっても美味です♪

準強力粉(全粒粉入りが良い) 300g
イースト 3g
砂糖 6g
塩 4g
モルトパウダー あれば 1g
水 180cc
レーズン 50g
くるみ 50g

ナッツの食感がGOOD「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ(作り方)

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ①

くるみ170度で30分ローストする
大きめに砕く
レーズンを熱湯に5分浸して戻す

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ②
レーズン、くるみ以外の材料を混ぜる
粉が水を吸ってひとかたまりになったらボウルの中で捏ねる

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ③

しっかりまとまったらボウルに の中で叩いて捏ねる
捏ねる時間は7分程で終了
こねすぎない
生地はざらついている。

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ④

レーズンとくるみを加える
混ざったらOK
ここで捏ねるとくるみが潰れたり生地が痛んだりする

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ⑤

30度で90分一次発酵
ガス抜き
35度で60分ニ次発酵

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ⑥

生地を軽く押さえて平らにし、三つ折りにする
濡れ布巾をかけて25分ベンチタイム

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ⑦
丸めなおして打ち粉を振った発酵かごに入れる
30度で40分程仕上げ発酵

※発酵かごがなくてもボウルにサラダ油塗って粉を振れば十分綺麗にできます

「クルミとレーズンのカンパーニュ」レシピ⑧

発酵かごから取り出し、カミソリでクープを入れる

自然の素材「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ

自然の素材で作った、レモン風味のカンパーニュ。
レモンの手作り天然酵母を使いながらも、ホームベーカリーを使っているので、とっておカンタンです。

(1個人分)

強力粉 50g
薄力粉 50g
レモン酵母液 (手順1~3参照)30g
水 31g
砂糖 8g
塩 1g強
サラダ油 2g

自然の素材「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ(作り方)

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ①

国産レモンを一口大に切り、煮沸消毒した瓶に入れ、砂糖大さじ1、ひたひたの水を入れてラップ&輪ゴムで蓋をする。
暖かいところに置いて、一日2回清潔なスプーンで混ぜる。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ②

HBをお持ちの方は生種おこしモードを利用すると温度管理が楽です。数日後(季節によりますが1週間~)、泡がブクブクシュワシュワしてくる。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ③

泡が落ち着いたらレモンを取り出して、酵母液の完成です。冷蔵庫で保存します。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ④
全ての材料をHBに入れて5分こねる。
丸め直して油を塗ったタッパーなどに入れて乾燥しないように蓋をし、暖かい所で2倍になるまで一次発酵(季節によりますが、一晩くらい)。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ⑤
丸め直して、強力粉を振ったプラスチック製のザルに入れ、乾燥しないように袋などに入れて暖かいところで二次発酵(季節により、60~90分)。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ⑥
オーブンに天板を入れて250℃に予熱する。
板の上に敷いたクッキングシートの上にひっくり返して出し、強力粉を振りかけて十文字にクープを入れる。

「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ⑦
生地表面が濡れる程度に霧吹きし、板を利用してオーブンに滑り込ませる。
生地にかからないようにオーブン庫内にも霧吹きし、ドアを閉める230℃で20分焼けば完成です。

自然の素材「レモン酵母のミニカンパーニュ」レシピ(ポイント)

酵母液は新鮮で元気のあるものを使ってください。酵母液に力が無いと、待てど暮らせどなっかなか膨らみません…。

流行りのちぎりパンで「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ

昔ながらのカンパーニュを、今流行りのちぎりパンにしてみました。
リンゴの甘さと、クルミの食感がとっても美味ですよ~。

(18×18cmのスクエア型使用)

強力粉 150g
全粒粉 25g
ライ麦粉 25g
はちみつ  10g
塩 3g
バター 5g
水 140cc
ドライイースト 3g
■ 途中で投入するもの
くるみ 25g
■ 煮りんご
りんご 1/2個(120g位)
砂糖 大さじ1
シナモンパウダー 小さじ1/4

流行りのちぎりパンで「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ(下準備)

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ①
[煮りんご作り]
りんごは皮をむいて芯を取り、縦に4等分にして5mm位の厚さのいちょう切りにする。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ②

スチームケースに①のりんご・砂糖を入れる。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ③

②のふたをして、600wの電子レンジで2分30秒加熱し、そのまま2分蒸らす。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ④

③をボールと重ねたざるに入れ、煮汁を切りながら冷ます。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑤

④をボールに移し、キッチンペーパーなどで余分な水分を拭き取り、シナモンパウダーを振りかけて混ぜる。

流行りのちぎりパンで「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ(作り方)

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑥
ホームベーカリーのパンケースにパン生地の材料を入れ、「パン生地コース」「レーズンあり」などを選んでスタートボタンを押す。
※お手持ちのホームベーカリーでのパン生地コースの混ぜ込み機能を設定してください。
※くるみを投入する合図が鳴ったらふたを開け、パンケースに7mm角位に刻んだくるみと5の煮りんごを入れる。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑦
くるみを投入する合図が鳴ったらふたを開け、パンケースに7mm角位に刻んだくるみと5の煮りんごを入れる。
煮りんごとパン生地が馴染んで来たら、ホームベーカリーのふたを閉めてパン生地を仕上げる。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑧

パン生地が出来たらパンケースから取り出し、強力粉(分量外)を薄く敷いたまな板などの上に取り出す。
12の生地をスケッパーなどで9等分にしてガスを抜いて丸め、かたく絞った布巾をかぶせて8分置く。
(※ベンチタイム)

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑨

⑧の生地を手でおさえてガスを抜いてから再び丸め、薄くサラダ油(分量外)を塗ったスクエア型に並べて入れる。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑩

オーブン内と、⑨のスクエア型のパン生地に霧吹きで水をかけ、35℃のオーブンに35分入れて発酵させる。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑪

⑩のパン生地の表面に、茶こしなどで強力粉をふりかける。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑫

オーブンの予熱が完了したら、⑪のスクエア型をオーブンの中の天板にのせ、様子を見ながら13分位焼く。

「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ⑬

焼き上がったら、型から出して網の上で冷ます。

流行りのちぎりパンで「林檎と胡桃のカンパーニュ」レシピ(ポイント)

煮りんごに水分があるので、一次発酵後のパン生地は柔らかく扱いにくい場合もあると思います。
その際は、多めの強力粉を打ち粉に使って作って下さいね。

大人のパン「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ

はちみつとよく合う、大人のパンほろにがカンパーニュ。
エスプレッソを抽出して、練りこんでみました。

(2~3人分)

準強力粉(オーベルジュ) 200g
小麦ふすま 3g
塩 3g
インスタントドライイースト 3g
エスプレッソ 100ml
牛乳 30ml

大人のパン「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ(作り方)

水分以外の材料を全部ボウルに入れ、小さい泡だて器で軽く混ぜておく。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ①

エスプレッソと牛乳を入れて全体を混ぜる。粉っぽさがあってもひとまとまりになったら20分室温でそのまま置いておく。
※水分は合わせて130ml入れています。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ②
20分後、こね台などに打ち粉をしき、粉っぽさがなくなるまでこねる。
※20分置くことでなじみやすくなります。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ③

ボウルに戻して2倍ほどになるまで室温でおいておきます。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ④
冷蔵庫の野菜室に入れて3時間以上。
低温で発酵させます。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ⑤
冷蔵庫から出して、コルプ型に茶こしで打ち粉をし、その中に生地を入れます。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ⑥
オーブンの低温発酵35度で30分。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ⑦
オーブンは240度24分のスチームモード(フランスパンコース)で余熱をかけます。
クープを「米」の字に入れます。
オーブン余熱が終わったら生地を入れて焼成します。

「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ⑧

生地はほろにがなので、はちみつと合わせるとおいしいです。

大人のパン「エスプレッソ入りのカンパーニュ」レシピ(ポイント)

最初は粉が残るくらいでOK。時間をかけて少しずつこねます。野菜室で冷蔵発酵するのがポイントです!

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